レビュー一覧

最初に気を付けて頂きたいのが、これ続き物です。次巻を待つのが嫌な方は、まとめて読まれることをｵｽｽﾒします。1巻を読んだ感想…。良かった〜！前作の365〜のように、急展開とかなく、じっくりと描かれてます。ｹﾞｲ仲間同士で会社を立ち上げたという設定なので、ｽﾄｰﾘｰに色々無理がありません。閉鎖的な島民の心情や、それに巻き込まれる若者、ﾌｧﾝﾀｼﾞｰのＢＬではなく、その辺りも現実的で良かったです。絵は安定してｷﾚｲだし、ｴﾛも最後にありますが、変な白抜きとかなく、色っぽかった(*^^*)次巻が来年４月予定…。長いけど、楽しみに待ちます！

初めましての作家さんです。サンプルは以前から読んでいて、今回キャンペーンになっていたので３巻一気読みしました。ストーリーは重めですが、読み応えがありとっても満足です(≧∇≦)b絵は大変綺麗ですね(^o^)主要登場人物がみんな美形で、それだけで眼福です！タイトルの「日の当たらない場所」が、主人公（受け）が漁師の息子なのに日光アレルギーで、親の跡も継げず期待に添えない苦しさと、ゲイである自分は日向では生きられないと思っていることを表しているのが切ないです。各巻それぞれの表紙が、日陰にいる２人から夕暮れ時の２人になり、３巻では更に明るい所にいるのが、主人公が段々と幸せに近づいていることを暗喩しています。閉鎖的な故郷の島では恋人の攻めに甘えることもできない受けが、３巻最後で東京のゲイバーで攻めに甘えるシーンは、遠恋になっても２人はちゃんと想い合っていて良かったね、と思うのと同時にそこでしか甘えられないんだなあ、と思うとやっぱり切なくなります(;_;)東京のイベント会社で働いている受けが、嫌いで仕方なかった故郷の島の再興のために、島の観光協会で働く攻めと奔走するお話ですが、本当は嫌いだったのではなく、体質とゲイであることの後ろめたさから自分は故郷に受け入れられるべき存在ではないと思っていただけだと気が付きます。自分を嫌っていると思っていた父親も、島一番の漁師の自分と余りにも違う息子をどうやって愛せばいいか分からなかったこと、光の中にいるとばかり思っていた攻めにも親との確執や、衰退する島の行く先を案じて不安になっている弱い所があると知ります。最後の方で父親が受けに、強くなったな、と言うシーンが私は好きです。誰にでも弱い部分や葛藤があるということを認めた時に、人は本当の意味で強くなるんだな、と思った作品でした。島民の受けに対する態度や、親との確執、島民にゲイバレするシーンなど辛い描写もあり、苦手な方もいるかも？それでも読み進められるのは、攻めが受けのことを一点の曇りもなく好きだということが巻を追うごとに台詞や態度で分かるので、きっと受けは幸せになる、と信じられるからだと思います。気になるエロはしっかりあります(≧∇≦)b直接的な描写以外にも、エロティックなシーンがあり私は好きでした。受けの肌が、白くて吸い付くような綺麗な肌、という描写が個人的にツボです(^o^)v

この作家さんは、ハズレがないですね〜。受けが色気のある美人でも、体躯も思考も成人男性の域にとどまっているあたりが、目を引きました。同性しか愛せない彼は、その体質がゆえ家業を継ぐこともままならず、生まれ育った島とそこで生きる友と家族から距離を置いてしまった、憂いを帯びた人物で。満たされないなりに、無理に帳尻を合わせようとしているもの悲しさが、物語のシリアスなトーンを助長していました。そんな主人公の忘れられない存在が、島で観光誘致につとめている攻めなワケです。地元に根を張る彼もまた、子供時代に心に影を落とした青年で。その痛みが色恋に対する価値観に影響を与えていたのか、ゲイではなくとも受けを静かに熱っぽく見つめています。ふたりが再会して恋愛模様に焦点をあてるのは当然のこととして、彼らが多感な時期から心に刺さったトゲを克服して、日の当たる場所で手を取り合うことができるのか？？も含めて、見守っていくタイプの作品かと。ちなみに、自分は作中の世界に入り込んでしまったクチです。島民の凝り固まった考えや家族の心無い言動に傷つけられた経験を持つふたりに、ハピエンが待っていて欲しい！と、願わずにはいられませんでした。

レンタルして大満足です。一気に完結まで読みました。絵が兎に角綺麗。ラフ絵まで丁寧で綺麗。美形設定が無くても美形で目が幸せになります（笑）絵もキャラもストーリーも繊細で美しい。個人的には城下が気になる。拓斗と寛也が再開し動きだした15年越しのラブストーリーに目が離せません。甘く痛く切ない。性描写も優しく綺麗です。恋愛以外にも見所が多くハラハラします。限られた財源と時折敵意さえ向けてくる非協力的な島の住人、親との確執。大きすぎる障害と向き合い衰退する島の観光事業をどうやって成功させるか同時進行で楽しめます。人口減少および、観光産業の衰退、続く財政悪化。島の住人が部外者を拒み未来が閉ざされていく姿は現実世界と重なり切なくなりました。

サンプルがすごく気になっていました。が、読んでみたら受けの見た目が嫌！そして大事な場面で必ずクサいモノローグが入るのが嫌！とがっかりしたところもありますが、2巻も読んでみる程度には良かったです。閉鎖的な漁村でああいう子だったら、父との確執もリアルだなと思います。このあと、ストーリーが間延びしないことを願います！

面白かったです。続き物で二人の仲はあまり進展することなく1巻は終わってます。二人のお互いへの感情もほとんど表立ってないし、短気な人にはお勧めできないかな。前の作品から思ってましたが絵がすごくキレイなんですよね、この作家さん。人物の表情が暗くて（多分目に光がないのかな？）全体の空気が少し重くなっているんですが、それが影のある二人にすごくぴったりだし、何より情事の時の表情（この巻ではあまりありませんが）にすっごく色気があるんです。個人的に大好きな絵です。正直ストーリーは気分のいい展開ではありませんが（島民の態度が最悪）、この陰がどういう風に展開し、どのように物語に絡んでいくのか気になります。もちろん二人の関係の進展も。これだけ設定も凝らせて、ゆっくり進めているし続きがすごく楽しみです。

全３巻。再読だけど一気読み。逆境から徐々に理解と協力をもらえる逆転劇とか、海辺の小屋での逢瀬とか、ちょっと昼メロっぽい展開はオバチャン世代にはモッテコイ（古）。日光アレルギーの使い方も巧み。庇護欲をかきたてられる主人公は真っ白な体がエロい…。弱々しいけど自力で這い上がってきた強さや賢さもあり、つい応援目線で読みました。恋愛だけじゃなく、島おこしを柱に「自分を拒絶した故郷」と「それでも離れられない」想いに起伏があり、うまく作ってると思います。お互いの立場上遠恋のまま終わったけど、まあ最優先事項が色恋とならないのもリアルか。学生じゃないもんね。離れてると努力なくして保てないとこあると思いますけど…うまく乗り越えていけますように。後味良い作品です。

１巻読み終えて、重い・・・と思ってしまい、それ以上先に進む気になれませんでした。ここを乗り越えて最後まで進めばもうちょっと違う感想になるかもですが、そんな気になれないのが残念。

私が、好きな感じの物語で良かったです！！

絵はきれいで、いいお話なんですけど、真面目すぎて私には合いませんでした。親との亀裂、生まれ故郷の過疎化問題、自分の体質…ゲイ以外の内容だけでも盛り沢山で…重かったです。