レビュー一覧

しっかりとしたストーリーに引き込まれて、｢それで、それでどうなるの！？｣と思っている間に読み終わりました。この作家さんはしっかりとストーリーで読者を引き付ける方ですね。ずっとタペストリーの中に描かれた物語の王様を思っていた青年と、人を信じる事を知らないその王様が出会い、まるで人が変わったように、王様は青年を伴侶として溺愛します。ファンタジーの要素があって、狼になる王様がかっこよかったです。かわいらしい子狼もでてきます。ラブラブの二人は最後に獣の姿でいたしますので、そういったことが苦手な方はご注意下さい。

本当におとぎ話のように素敵なお話です。健気な受けさんが幸せになるのが嬉しいです。

婚淫とセットで紙で購入して読みました。この作者さんの話、嫌いじゃないんですがなんというか淡々と物語が進んでいくので、大きい盛り上がりを求める人には向かないかと思います。ハラハラドキドキする部分もあって楽しめるのですが、恋愛部分はかなりアッサリです。話の設定もありますが、即座にくっついて、即座に結ばれます。私としてはそのへんも重要なのでもうちょっと楽しみたかったなぁ。。

タイムスリップ異世界もの、ですかね。面白かったです〜。未来を知ってる場合、違う行動をとった結果、違う結末になる怖れが、またそれがハッピーエンドに繋がるかバッドエンドに繋がるかは分からない。そんな不安感なども出ていた様に思います。小さい狼がかわいい。

この作者さんは海外日本人孤児がお好きなようですが、日本人じゃない方が、お話がスッキリするのにもったいないので星ー1。

『銀狼の婚姻』のスピンオフかと思ったら、ほんの少し重なっているだけなのでこちらのみ読んでも大丈夫です。ファンタジー要素が強かった『銀狼』にタイムトラベルも加わっているので、ますますお伽話的作品になっています。さて華藤さんのお好きな「日本人の幸薄い健気な少年」がまたまた主人公ですが、ちょっと御都合主義が強すぎるような気がしました。悠羽が未来を告げる預言者としてアレシュを支えていけるのは、現実世界でタペストリーの物語を見たからなのですが、そのタペストリーの話を書き絵を作り上げたのは悠羽の祖父の叔父。そしてその“叔父”としてタペストリーを作り上げたのはタイムスリップした悠羽自身（生まれ変わり？）…一体オリジナルは誰が作ったんだろう？悠羽と別人物の叔父が実際に居て悠羽は最期の物語だけをハッピーエンドに変えた？ 現実世界ではいきなり過去からアレシュが現れて悠羽を自分の伴侶・番として抱くのですが、実際に二人が出会いアレシュが悠羽を愛するようになったのはいつだったのか？（預言者＝伴侶が絶対的な位置付けだったのはわかりますが、過去に飛んだ後アレシュが悠羽を溺愛する様になる過程が無かったので。自らタイムスリップ出来るらしいアレシュがどこかの世界の悠羽と出逢い恋愛していたのかな？と）悠羽が結末を変えてしまった事でそうでなかった世界（耳が不自由で身寄りのない清掃員である悠羽）は変わらなかったんだろうか？等々ちょっと頭がグルグルしました。いや、BLファンタジーにあまり辻褄を求めるのは野暮なんですが、そのうち時系列でも描いて自分なりにスッキリしたいと思います（汗）。

大きなストーリーなので駆け足感は否めませんが、こちらも先が気になりどんどんページをめくってしまいました。くっつくくっつかないとかエッチに特化したお話にちょっと疲れたな、という方にオススメです。

正直ハラハラしました。結果が分かっているおとぎ話を読んでいるようで。ファンタジーはあまり好きではないのですが、今回はおとぎ話を呼んでいるようで違和感がなく、とても良かったです。イラスト付きだったので、お得な気がしました。

眠れる森の後、購入しました。はじめは、切ない話かなと思いながら読んだのですが、はらはらしましたが結局、甘めの話かなと。ラストに向けて少し話が速く進めて行きすぎと感じました。

キャンペーンで６チケで読めてお得でした。他の方も書かれているように、淡々としていますが、文章が美しく、綺麗な情景が浮かぶようで、お話もよく作られていました。感動しました。