レビュー一覧

内容はよかったのですがコミックには収録されている「温室の果実」（別作品）「雨」(ダブルミンツの後日談／描き下ろし)が入っていません。借りるのを迷ってレビューなどを調べていたのであれ？ここで終わり？と思って確認したのですが…30Pくらいとはいえこの２つも楽しみにして借りたので、本で買えばよかったと後悔しています。せめて注意書きを書いて頂けると助かるのですが、他にも気付かないだけでこういう本は結構あるのでしょうか？

主人公の二人が高校の同級生で、名前に「光」が共通しているという点では、この作家さんの「同級生」「卒業生」シリーズと同じモチーフです。「同級生」シリーズが明るく健康的なポジ（陽画）であり、病んだネガ（陰画）がこの「ダブルミンツ」ということですね。ポジはとても良い作品ですし、一般に人気が高いのは言うまでもありません。でも「ダブルミンツ」を読むと、このネガは作家さんにとって大切なものであり、暴力や破滅的な描写は人間の本質に迫ろうとする表現であることがとてもよく理解できます。「同級生」シリーズを読んだ方にはぜひ一度読んで頂きたい作品です。

同級生、卒業生がとても良かったのでこちらも借りてみました。レビューを読んでダークな話だとは予想していましたが、思っていた以上に自傷他傷流血レイプシーン等出て来て、私には痛々し過ぎました。−２★。そういうのが苦手でない方は借りて損はない作品だと思います。絵もキレイで丁寧に描かれていますし、ストーリーも独特で面白いです。何より中村先生の作品でしか味わえない、人との美しい時間や雰囲気や関係性が絶えず漂っています。

シリアスが苦手な人は読まないことをお勧めします。薬、暴力、レイプ、裏切り、シリアスのほとんどかこの漫画にはつまってます。ハッキリいって途中読むのをやめようかと思ったところもありました。しかし、中村明日美子先生のほんなので内容はしっかりしています。あと、これはネタバレになりますがほぼハッピーエンドです。覚悟を持って読むことをオススメします。

1ページ1ページ、線の1本1本までが芸術的で、後半に行くにしたがって神がかり的に美しかったです。お互いに、壊れたい壊されたいという欲望をはじめは隠し試しつ、でもチラチラと視線が語るエロスが。。ぶつけ合い結ばれて辿り着くのが破滅だとしても、2人一緒なら最高の幸せ。明日美子先生の作る世界は、沼地にハマって抜け出せない様な感覚に陥ります。

同級生シリーズですっかりファンになった中村明日美子先生の作品だったので、飛びついてレンタルしましたが、私にはダーク過ぎました。読んでて辛かったです。絵は、相変わらず素敵です。設定もしっかりしてるので、シリアス系がお好きな方には楽しめると思います。『同級生』のほのぼのピュア&しっとり官能的とは対極にある作品だと思います。私みたいに『同級生』感覚でレンタルするとちょっと落ち込むと思います。今からほのぼの系読んで癒されてきます…

内容は暗めなのですが、主人公２人の関係性が繊細に描かれていてすごく良かったです。ラブシーンの描写も素晴らしくどきどきしました。本当に楽しめた一冊でした。

すごく引き込まれてしまう話でした。作者さんの絵のタッチと描かれる世界観が好きでレンタルしましたが正解です。ひとつのドラマを見ている気になりました。最後は読者にその後を想像させるような。けして明るい話ではないので苦手な方もいらっしゃると思いますが是非オススメしたい作品です。

明日美子版「僕を探して」なのかなと思った。表紙に円が描かれてるのは隠喩なのかも? 半身同士いたわり合うのではなく、奪ったりからめ取るような与え方でどこか病んでるのが執着の強さを表すようで痛々しかった。受けのロクデナシ加減が愛しい感じ。

受攻の歪んだ関係が面白かった。ドＭ攻の盲目的な執着に暴力で撥ね付けながらやがて絆されていくドＳ受に不思議と同情してしまう。後日談があるなら読みたいです。