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ミカエル×ルシファー、人間界編。「影の館」の続編です。「影の館」→「暗闇の封印・邂逅の章」→「暗闇の封印・黎明の章」となっています。今回は、人間界に堕ちたルシファーが、記憶を失ったまま生きていて、おなじく堕とされていたアシタロテ（ルカ）と出会うお話です。そして相変わらずドSのミカエルは、なにがなんでもルシファーを取り戻そうと頑張ります。うっとうしいんだか、涙ぐましいんだか、微妙なところ。おかげでアシタロテが可哀想なことに……。で、「暗闇の封印・黎明の章」に続きます。

影の館二作目ですが、前回が素晴らしく良かった為今作はちょっと物足りない。人間臭いルシファーはなかなか良かったものの感情をストレートに出すタイプでは無かったので感情移入出来ず次回へと続きます。

続きものなので影の館を見た後の方が楽しめるのかな。もっとエッチが盛り沢山だと嬉しかったのに

人間界編も面白かったです。イラストが凄く綺麗です。

人間になって、しかも記憶を失っているルシファーですが、なんか性格破綻してませんか？育った環境もあるんでしょうが、いくら人間になったとはいえこのキャラはないと思うんです。寄宿舎学校時代のエピソードでも、孤高なところはいいんです。でもそのせいで逆に上級生から「狩られる」対象になるのはおかしい。生徒だけならず教師陣まで圧倒する孤高にして崇拝される絶対王子ならまだわかるんですが…。寄宿舎学校の冷血な絶対君主でも許せます。でも違うんですよね。その上、人間になった割には異能ですし、若者らしく？妙に粋がった言葉遣いも気になります。色々と納得が行きません。ルカとの出会いもなんとなく取って付けたような感じで、これが運命的ってことなんですかね。もっとも、ミカエルにしたらルカ（の体）を使えるので「渡に船」的な感じでしょう。道具にされるルカも気の毒に…。これは3部作の2冊目ということで、結局のところ繋ぎの役割しかしていないような感じがします。もしこれ1冊だけの小説だったら絶対に読まないです。次作である最終巻でそれなりのまとまりになってなかったら、救いようがないですね。読むのは結構苦痛です。

究極の執着愛とはこのことか…と思わずにはいられません。若干キース(ルシファー)が不憫に思えてきます。ラストがすごく気になるところで終わったので、続きも楽しみです！

前作、影の館を読んでいないと良く分からない内容なので先に前作を読む事をお勧めします。人間界篇なので、現代っぽいです。時々天上界が登場します。今ひとつ難しい処やこの人は誰？みたいな処がちょこちょこありナントなく諦めてすっとばして読んだりしてますネ。後で読み返して再確認しようかと…。