レビュー一覧

ヒーローはヒーローではない。ヒーローで格好いい男は保安官だ！　と断言しよう。最初から犯人は解りますが、まぁヒーローがどう始末つけるのかな、と思って読んでいたら！　情けないぞヒーロー！　何もできていないぞヒーロー！　君がしたことは、ただヒロインを疑って自分の殻に閉じこもって安心していただけだ！　そんなヒーローがいいヒロイン。出会った時から懐疑的な人間を、どこが良かったのか・・・格好良くて頭の回転も速く、勘もいい保安官のがいいと思います！　最後までヒーローは出来ないダメ男だったので、☆は保安官に捧げます。

ヒーローを裏切って逃げたと思われていたヒロインが、実は事件に巻き込まれ、視力と記憶をうしなってしまいます。最初から黒幕の正体は見え見えでしたが、ストーリー展開がテンポよく一気に読みきりました。

この作家さんの作品は「華やかな牢獄」に続き、２作目ですが、広げた風呂敷を畳むのが雑というか、畳みきれないというか、そんな印象を受けました。途中まではなんでこんなことになったの！？双方に何があったの！？とドキドキしながら読むんだけど最後で肩透かしを食うんですね。もっとスッキリしたかったなっていう点で星マイナスしました。途中までは一気に読ませてくれるのにもったいない…