レビュー一覧

15年間に渡って書き紡がれたシリーズの完結作。有終の今作は、大団円に向けて展開させた甘さを若干感じますが、やはり終幕のConversation pieceの場面では泣いてしまいます。序章の平安時代から明治〜大正〜昭和と、時代の変遷に立ち会いながら、『変わらぬ（無垢なる）こと』を宿命づけられた一族の一大叙情詩。BLでなければ描けなかっただろう気概に満ちた名作です。円陣さんのこれぞ白眉なイラストがないのが・・・涙

清澗寺家シリーズ完結の上下巻です。最後まで大変な事ばかり起こるのがこの一族の運命なのでしょうか。内容・表現・挿絵全てにおいて素晴らしい作品です。

国貴さんはどこまでつらい思いをしないといけないのでしょうか？確かに次男坊も大変な思いをしているかも知れないけど、長男の試練はやっぱり大変だ！三男坊は、呑気でいいなあ。いずれにしても大団円、完了おめでとうございます。