レビュー一覧

とにかく、情景描写が素晴らしいです。山里の豊かな自然の美しさが細かく描かれ、そこに自然と「あかり」の気持ちが表れていて、いい作品を読んだなと思いました。「飴屋」さんの人柄の描き方もすてきだし、二人の仕事についてもとても詳しく描かれていて、すごく下調べして書いているのだと感じました。何度も繰り返し読みたい作品です。

作家さんのファンで購入しました。心理描写の他、風景などの何気ない描写が上手く、物語に引き込まれます。作中に登場する食べ物があまりに美味しそうで、真似して作って食べました。美味しかったです。

関連しているとは知らずに「ひそやかな花　その眼差しに揺らされて」を先に読んでしまい、二人の結末を知ってしまったけどストーリーに惹き込まれ一気に上下巻読んでしまった。あかりと雨屋の今後も気になりますが・・・　奈緒・健司夫婦のこともスピンオフで出して欲しいナ。（この二人だとラブコメになってしまうカナ？）

連ドラになりそうなストーリーでした。優秀だけど影のあるヒロインと染織家という色気満載のヒーローの何気ない日常のなかの飽きさせない恋愛ドラマ。ときどき織り込まれる料理や情景の描写。またヒロインの隙のない住まいと対比したように生々しいヒーローの部屋、そこで繰り広げられる二人の情交が溜め息をついてしまうくらい引き込まれました。満足しました。

他の方のレビューが高評価だったので、買ってみましたが、高評価納得の秀逸作品でした。情景も心理描写も線密で、惹き込まれてグイグイ読んでしまった挙げ句、読了後はただただ嘆息しながら余韻に酔いしれてしまいました。これをティーンズラブ作品というくくりに入れるのは勿体ないです。正しくはティーンズラブ要素を含む純文学です。作品紹介ではこの作品の良さが伝わりにくいことが残念です。

全体的にお見事って感じのすっごくいい作品なんですが、一ヶ所だけ、いい場面で「語るに落ちた」の使い方が〜！「語る価値もない」と誤った意味で使われることの多い表現ですが、正しくは「問われても口を割らなかったのに、自分から口を開いているときにうっかり真実や秘密を口にしてしまう」という意味です。この話の中でも、あかりが飴屋への気持ちをうっかり表してしまった場面で使われてますが、でもあかりは言葉は発してなくて、目が飴屋への想いをすべてを物語っている、という流れでした。あかりは気持ちを言葉で語ってはいないから、ここに「語るに落ちた」って表現は正しくなくて、いい場面だったのにつっかかってしまい、もったいなさすぎてもだえました…。それを除けば、すべてが丁寧な素敵な物語でした。

上下巻の長編で読みごたえも凄いけど、人物のキャラクター設定や心理描写、居住区の情景描写、美味しそうな料理の数々、主人公達の職業の細かい仕事ぶりなど、もっと読みたい先が知りたいという欲求がどんどん溢れてくる作品です。二人のその後が知りたいな〜。

目が離せないストーリーです。よく練られていて、無駄がなく何度もキュンキュンとさせられ、そしてホロリとさせる出演！完璧です。私は書籍も買おうと思います。上下巻ですが、買って損はありません。このレビューを見た方は騙されたと思ってレンタルしてください。大当たりだと実感出来ます。

期待以上に良かったです。話が重くて読むのに疲れるかな、と読む前は心配でしたが、良い意味で深い話でしたが重くはなく、何度も読み直したい作品でした。登場人物の細かい心理の動きや、風景や生活の様子が丁寧に描かれ、日常の幸せを感じました。勿論、穏やかな描写の中にもキュンキュンできるポイントが一杯あります！

大人な恋でドキドキします。田舎の描写や、人間関係など細かな描かれていてじっくり読み込めました。