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レビュー一覧
夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む
4.7
18件
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- 未購入レビューは星の評価（★）の対象外となります。
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斑さん
4
2018-01-03全体的にお見事って感じのすっごくいい作品なんですが、一ヶ所だけ、いい場面で「語るに落ちた」の使い方が〜！「語る価値もない」と誤った意味で使われることの多い表現ですが、正しくは「問われても口を割らなかったのに、自分から口を開いているときにうっかり真実や秘密を口にしてしまう」という意味です。この話の中でも、あかりが飴屋への気持ちをうっかり表してしまった場面で使われてますが、でもあかりは言葉は発してなくて、目が飴屋への想いをすべてを物語っている、という流れでした。あかりは気持ちを言葉で語ってはいないから、ここに「語るに落ちた」って表現は正しくなくて、いい場面だったのにつっかかってしまい、もったいなさすぎてもだえました…。それを除けば、すべてが丁寧な素敵な物語でした。
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とにかく、情景描写が素晴らしいです。山里の豊かな自然の美しさが細かく描かれ、そこに自然と「あかり」の気持ちが表れていて、いい作品を読んだなと思いました。「飴屋」さんの人柄の描き方もすてきだし、二人の仕事についてもとても詳しく描かれていて、すごく下調べして書いているのだと感じました。何度も繰り返し読みたい作品です。