レビュー一覧

きっぱりはっきりしたジェンダー問題ばかりを目にするけど、この作品は曖昧さにすごく共感できた。自分の体と心が逆だと自覚するのは辛いけど、そこまではっきりするわけではない「やりたいことに性的身体能力が追いつかない」ことへの絶望や、好みと身体的特徴が合わないことへの苛立ちや嫌悪感を上手く表現できていると思います。

変にキラキラしてない画風で入り込めるし、誰もが思春期に経験したであろうジェンダーのもやもや部分が書かれてて共感することばかりです

うーん面白かった。うまくレビューできないけど、人間関係の良いお話だなあ、好きだなあ。誰しもそれぞれ何かを抱えながらこんな風に現実は力強く生きてるなあと。登場人物みんなが悩みながらもどこかカラッとして清々しい。続くようなので続刊も必ず買っちゃうよ。ネリと周防くんお似合いだしキリも幸せになってほしいな。

「かわいい」をバカにしながらほんとはうらやましいって感じがすごくわかる。ひねくれものの気持ちがしっかり、でも淡々と描いてあって、すごく好きです。

ちょっと不思議な雰囲気の作品かも。ネリの気持ちはかなり共感できた。キリは女装っ子な訳だけど、ネリの友達の何気ない言葉で救われたようで本当によかったと思う。これは漫画ではあるけれど、変質者が子供に向ける欲求と行動でその子の一生を左右するということを認識して欲しいと思う。

シンデレラの話を三者三様の捉え方をして話すシーンが印象に残りました。もしかしたらバッドエンドで終わるかも知れないと思いもしましたが、登場人物の其々が自分に納得出来る終わり方で良かったです。双子とその友人でのカップル二組で、ちょっと疎外されちゃった感のある玲奈ちゃんの事も気になっていました。ラストに玲奈ちゃんの事も考えてくれていたので作家さんに感謝しちゃいます。(*´艸｀*)

画は超好みです。アメリカンな雰囲気も世代的に馴染み深いものです。でもね、何か中味がしっくりとこなくて、作品の評価はだだ下がり。最後に理性を働かせて、☆１つ増量した感じです。ほんとに画風は大好きなんですけどねぇ。

う～んなんか絵も好きだし、面白いかなあと思ったんだけど、一巻の途中で読むのがめんどうになってしまった。拗らせすぎな登場人物にただただめんどくさい。。

タイトルの不思議さと絵柄に惹かれて1巻のみ読みました。まず、女性性を受け入れられないネリの言動の数々に嫌悪感を抱きました。ああでももしや性同一性障害の話なんだろうか…と読み進めて行くもそういう訳ではなさそうだし、ネリは異性愛者で友人との付き合い方にも女らしさを妙に感じて何とも言えない大きな違和感がありました。

消化不良のままで最終話に突入。もう少しスッキリした終わり方を見たかったけれど、この先に希望は感じるので読後感は悪くない。しかし、考える前に飛ぶのが得意な周坊くんが、飛んではみたものの随分と拗らせているし、ネリも「可愛い」嫌いを乗り越えるのに並々ならぬ苦労をしている。その一方で「秘密」を抱えるキリが前半ではかなり痛々しく思えたのに、後半ではあっさり憑き物が落ちたようで、やや拍子抜けでした。