レビュー一覧

作家買い！他の作品のスピンオフ作品のようですが、未読でも大丈夫でした。悪魔や天使もでてくるファンタジーです。永遠の命をもち刹那的に、享楽的に生きてきた何でも持っている悪魔が、本当の恋をしたときどうなるか・・。相手の気持ちさえ操ることができる悪魔は本当の気持ちがほしいと、その力を封印します。永遠の命をもつがゆえの孤独や相手を失った時の喪失感、物語のベースにあるものは深いです。ですが、サラッと描いているため読みやすく、余韻もやや軽いかな・・。イラストがあるともっと良かったんだけど・・、イラストなしで9チケットは高かったです。

ため息の出る名作でした。。利己的な悪魔が人間に恋をして自分を犠牲にしてでも守りたい愛に出会うお話。展開が後半激しく動くので具体的な感想を書くとネタバレになってしまいそう。ファンタジーですが、導入が自然で解りやすく、身近な現実世界の感覚そのままにこの世界観へ入っていけます。私はファンタジー苦手ですが、その苦手意識が頭をもたげる事なく最後までイッキ読み。素晴らしかった…。最後の後日談、先生は蛇足かも…とおっしゃってましたが全然そんなことありません。幸せな気持ちになりました。有難うございます。

英田さんの本はほぼコンプリートしていますが、その中でも、何度読んでも泣けるのは、この本でないかと思っています。達郎からアシュレイに向けた手紙、「終わらないお伽話」最後の最後で泣きました。泣かされました。続きはないようですが、どこかで、二人のラブラブを読みたいものです。

いい！すっごくいいです。BLを読んでいて泣いたのは初めてかも。できれば、前作のファラウェイから読むのがお勧めですが、これ単品でも十分楽しめます。評価が低くて残念な作品の一つです。