レビュー一覧

受け視点の前半のみ読んだときは、そこまで好みではなかったのです。が、後半の攻めの視点からのお話を読んで、受けの設定が凄く好みなことに気がつきました。美形設定だけどナヨナヨしていないところとか、向上するための努力を惜しまないところとか、理不尽に攻めが周りから責められたりするときには凛と物申すところとか（後の巻のエピソードだったかも…）体は弱めだとか、ハイソな特技を持つところとか、ホント好みです。

下克上王道ですね。奴隷にされる設定ですがそこまでひどくはないと思います。まぁエロいですけど、王道で普通に楽しめました。前半は受け視点ですが後半に少し攻め視点があってそれが良かった。切なくて。優しくしたい、でもできないっていう思いが胸きゅんしちゃいました。

前半は受け視点。後半の攻め視点は、攻めの感情が表れていてまずまず・・でしたが、前半は、淡々と事実を、そして攻めへのいら立ちが描かれています。甘やかされて、大事にされすぎて、現実がみえていないお坊ちゃまに、私はいらいらさせられてしまいました。そしてこの二人の関係はこの巻では決着がついていません。続巻になるようです。9チケットと高かったことから、続巻購入にためらいが・・・。

下克上ラブですね。でもこれは双方とも望んでいたような。

これは後半部分がなかったらきついかもですが美貌の主人公が男らしくて良かったです。

柊一は見た目は女の子だけど女々しさがまったくなく男らしくて素晴らしい。冴木の方が心は柊一の奴隷みたいで特に冴木視点の描写がいい。

冴木視点と柊一視点で物語が楽しめる書き方が良かったです。山脇先輩の狂気が一番印象的でした。

ページ数が多いですが、感じさせません。受け目線が半分、攻め目線が半分で、一つの出来事も表と裏両方から知ることができるので、いちいち納得できます。キャラクターも魅力的で、奴隷と言う割にめちゃくちゃ甘いです。

冴木がストーカーみたいですが、なぜか愛しく思ってしまいました。