レビュー一覧

最後の大団円の収まりが・・・あまりにお約束過ぎる。というか、自分のせいで誘拐された義理父が謝ってない！！　とう事実に気付き、頑張ったヒロインはその育ちや過去のおかげでさらに頑張らねばならず。頑張って俺を手に入れろ！　的なヒーローも、幸せになるには努力が必要だ、てなことを言っているようで。逃げてばかりだったヒロインが最後にはヒーローの傍に戻ってくるという・・・うーん、ヒロインの頑張りだけに焦点を当てられると、どこまで彼女を頑張らせるのか、と思ってしまうので、周囲の人々が好きになれなかった・・・

最初は、ドラマチックなお話かな、と思ったけど、ヒーローの正体が分かったら、今度は記憶が欠けてる、とかスリルなほうにいくし、展開が速すぎて、バタバタと読み終わった感じです。まぁ、最後は上手く終わるけど、途中が・・・。

過去の傷があるからしょうが無いのですがヒロインが見ててイライラしちゃいました…。

ヒロインがヒーローにした最初の行いが、ひど過ぎると思います。赤ちゃんがいることも知らされず、ヒーローはよく簡単に許せたなと思います。ヒロインがつらい過去をもっていて、人間不信になっているからなんだとわかっても、最初の行いに納得できませんでした。

関連作品の『きみに言えない言葉』を読んで購入しました。『きみに言えない言葉』は『永遠の居場所』のヒーロー、ヒロインの兄姉夫婦の話になるのですが、登場人物の印象について両作品の中で違和感を覚えたり、言動に矛盾を感じたりしました。せっかくの関連作品ですが、その辺りが気になってしまい残念でした。個人的には両方読んでより楽しめる形が望ましいかなと…。

「君に言えない言葉」の弟のお話。自分のやった事を棚に上げてヒーローを責めるお兄さんに笑ってしまいました。そして兄弟揃ってなにやってんだか（笑）

これは7：3でヒーローが悪い、かな。ストーキングに怯えて逃げてる彼女に嘘はいかんよ。そりゃ信じてもらえないさ。

いくら裏切られたと思っても、あそこまで出来ないな〜ひどいよヒロインは。話もきかず、それこそ裏切りだよ！ヒロインひどい目にあっているのに全然可哀想に思えず。むしろヒーロー可哀想。

ハッピーエンドで良かったのですが、なんだかスッキリしない。ヒロインは誘拐されて、一歩間違えたら殺されていたかも知れず、その後も苦労して、さらに1人で逃げながら子育てをしていたんだから、人間不信になっても無理はないと思います。なかなか気持ちを前向きに出来ないとしても、時間がかかっても。本人がその気にならなければいけない？それを周りが待つしかない…のかな？うーむ…納得し切れず、☆3つです。

「きみに言えない言葉」の主人公達の弟妹の話。シリーズものは展開を合わせなきゃいけないという縛りがあるんでしょうか。どちらの話もヒーローがヒロインに関することで重大な隠し事をしたまま結婚してそれがバレてこじれるんですが、兄の方の話は素直に楽しめたし気に入ったのに、こちらはヒロインに隠す理由が弱くて無理やり設定に感じてしまって話に入っていけませんでした。ヒロインにはもう一人姉がいたはずですが、全く登場しないのも引っ掛かりました。元々は実父側の一族が養子に出された双子の姉妹を探していたはずなのに、双子の姉と養父が幼い頃に誘拐された妹を探していたことにすり替わっているような？　この話の登場人物全員に魅力が感じられないのも残念でした。よかったのは、「きみに言えない言葉」で行方不明だった妹が無事に見付かったという補完ができたことだけです。