レビュー一覧

例えば物語の素材があったとして、それを膨らませて山あり谷ありの小説にするか、平坦な井戸端会議にするか。この作品は残念ながら後者です。

なんとなく残念でした。ヒーローは普通にとっても、普通に（笑）感情・感性ともに普通の人です。ヒロインが残念さん。早とちりで超短気で喧嘩っ早く、名門のお嬢様にしては突飛すぎます。少しも可愛げがない。そしてどこでヒーローを良いと思ったんでしょう？そしてヒーローはヒロインのどこに惹かれたのか、、原作はわかりませんが、描き切れなかった部分が大半を占めるんでしょう。そう思うことにします。

うーん、ちょっとぼんやりしたお話。過去がわかっても今の彼の人生に特に影響はなさそうだし、ヒロインとの恋にも障害はないよね。

ヒーローはヒロインには早めに真実を言えば良かったのにと思った。ヒロインがヒーローとヒーロー義妹の事を勘違いするのも分からなくも無いが、場当たり的な発言が多過ぎて頭に血が上り過ぎです。

最初に出てきた銃はただヒーローを怪しく見せるためだけにでてきたのかしら。ヒーローは自分のルーツを探しに来ていたんですね。父方の家系一族は街で嫌われるようなことをする人たちで、自分にもその血が流れているとショックを受けるヒーロー。でも本当の母親と父親違いの妹ときちんと話せて良かったですね。ヒロインは勘違いしちゃったけど。

う〜ん、絵は好きです。内容は薄くすらすら〜とぬけていく感じかな。

　男の方がルーツ探しをするパターンはＨＱにあまり多くないので新鮮でした。　ヒロインがかなりパワフルなので、ヒーローがあまり深く悩んでいるように全然見えなく・・・。

ヒロインの行動も性格も難ありだとは思いますが、ヒーローもね。ヒロインに近づいた理由があるのでどっちもどっち。色々突っ込みたくなるところがあるのです。ヒーロー、ヒロインの祖母を介して人を紹介してもらったのに、紹介してほしいと言っていた人は放置し、年若い女性と1時間・・・理由を聞いたら「まぁねぇ」ですが、知らなければ「常識なし」です。後、初めてじゃなければよいのか？一応ヒロイン「名家のご令嬢」なのですが。「・・・信じられない」ヒーローの心が分からなければひどい言葉です。元々の原因はヒーロー母なのに何でこんなに偉そうなんだろう。「誠心誠意ヒーローに謝れ！」と思ったのは私だけでしょうか？結果、再読は良いかな。

過去を知るのは大変な事だと思う。それでも自分の信念や家族愛の大切さを感じる作品だと思う。

最初から最後までケンカばかりで、一体どこが仲良しなんだろうと思った