レビュー一覧

公爵家に育てられた平民のヒーローと、階級意識を親に叩き込まれて育ち、重いトラウマを抱えたヒロイン。ヒロインはいけ好かない女性で、偶然にもヒーローに助けられ、記憶喪失と判明した時に彼が取った言動には共感。無邪気な彼女にほだされ、もう少しと自分に言い訳しながら家に置いておくヒーロー。心配で買い物の尾行までしちゃうヒーロー。どうして彼女が泥まみれで倒れていたのか、記憶はいつ戻るのか、話に引き込まれました。 ヒーローと"父親"の会話にホロリとさせられました。HQらしく大団円だけど、色々スッキリしてとてもいい読後感でした。

素敵なお話でした~。ある日突然記憶喪失になったヒロイン(貴族)を助けたヒーロー(貴族に育てられた平民)。日ごろ高飛車でいけ好かない態度のヒロインに対しヒーローが軽い意趣返しとして彼女が自分の使用人だと告げ、二人の生活が始まります。言われるままに使用人としての仕事に取り掛かろうとするヒロインですが、当然初めての経験に｢覚えが無い｣｢しっくりこない。どうしたことか｣と首を捻り、ヒーローはといえば使用人として扱うつもりが気付いたら彼女のために甲斐甲斐しく世話を焼いている･･･、といった具合で笑えますw 記憶を無くすと同時に毒気や辛辣さの失せたヒロインは素直で真摯で可愛らしく、彼女に惹かれるにつれ益々真実を告げられなくなり苦悶するヒーロー。やだヒーローどうするの？どうなるの？と一気読みしてしまいました。不吉めいた日記で始まったお話が最後に幸せな日記で終わってる所も良かったです。

一気に読みました！ おもしろかった！ 内容紹介では明るいお話を予想させますが、H/Hともに暗い過去を持っていて、ヒロインのトラウマは予想の上をいくものでした。とはいっても、作品のほとんどはH/Hの二人芝居で内容紹介の通り。ヒーローが、頑張って耐えるんですが、耐えきれず…。そのあと、真実を告白しようとした矢先に記憶が戻り、残り150頁ほどがヒロインのトラウマ解決と身分差を乗り越えてのハッピーエンドです。トラウマを乗り越えて直ぐハッピーエンドにならないところが良かったなぁ。最後の日記が後日談を語っていたところも星一つ。ハッピーエンドのあとって、ちょっとでも知りたいですよね。

ヒーローは平民ですが、公爵家で育てられ礼儀正しく実業家の才覚も持つハンサムな男性ですが、実の両親の死亡原因でトラウマを抱えています。一方のヒロインは美しい伯爵令嬢でことあるごとにヒーローを侮辱する態度をとります。ある日ヒロインが泥の中に倒れているのをヒーローが見つけ、記憶喪失になった彼女に自分の使用人だと告げ、ほんのちょっとのつもりで意趣返しを計画します。ちょっとがどんどん長くなり、その間にヒロインの愛らしく素直な頑張り屋さんの面を目の当たりにしたヒーローは惹かれていきます。最初、なんでこんなヒロインやなやつなの、と思っていましたが、ヒロインがあんな大きなトラウマを抱えているとは・・。最後はお互いトラウマを克服できてよかったです。

公爵とリトルローズも借りましたが、ぜひ両方読んで下さい。長い話しですが一気に読めました。面白かった

素晴らしかったです。細部まで書き込まれた心理描写、変化の過程、ヒーローのモダモダ（笑）フィーは最初ほんと、ナンダコイツ？感満載でしたが、意外と頑張り屋さんだし、記憶なくしても買い物する時の姿勢はカッコいいし。トラウマの過程はかわいそうだったけど、人間的に成長する姿がよかったです。けっこう長いけど一気読みしたくなるので、時間があるときがオススメです

ヒロインのトラウマはかなり重たい部類のものですが、それを包みこむヒーローの大きさがいいです。ヒロインの天然な可愛さや魅力に我を忘れてつい真実を告げる事を遅らせてしまうあたりもニヤリとしながら楽しく読みすすめるこどができます。

フィーが記憶を取り戻すまではこの本がなんでこんなに評価が高いのかわからなかったけれど、ここを境目に物語は力強く進んでいきます。すごいです。文句なく星５つ！

主役2人のトラウマの陰湿さに反して、2人のやり取りが軽やかで可愛らし読みやすかった。ハーレクインにありがちな両想いになったら即どたばたと話を〆るということもなく丁寧に描かれていました。

初めて読む作家さんのヒストリカルでしたが、とっても良かったです。ヒーローが真実をなかなか伝える事ができずにズルズル進んでしまった事が哀れでした。ヒロインのトラウマが非常に衝撃的でしたが、ヒーローの素晴らしい働きにスッとしました。このヒーローとならヒロインもきっと幸せになれると感じられる作品でした。他の作品も是非読んでみたいです。