レビュー一覧

簡単にまとめると、石原先生が非行少女を立ち直らせる話です。たった一人でも理解してくれる大人がいれば子どもは非行に走らずにすむのに、そのたった一人がいない子どもがどれだけ多いか、考えさせられました。残念なのは、非行少年少女にあれだけ熱心に向き合う石原先生が、一番大切にすべき妻とあっさり離婚した（ように見えた）こと。一番身近な存在を大切にできない人の人助け話は、どうも薄っぺらく思えてしまいます。

元々悪い奴がチョットいいことするとあれな物語です。だいたい女の子しか更生させてないのが胡散臭いと思ったら、この人自体そうらしいです。でも、本当に何人か救われてればいいなとは思いました。

渋谷のセンター街などで路上に車座で座り込んでいる若者たちを横目で見ながら通りすぎることがよくありますが、彼らが置かれている状況（たとえば親に虐待されて家庭に居場所がない、とか、教師にも「他の生徒の邪魔になるから学校に来るな」と言われて学校にも行かれない、とか）については深く考えてみたことが一度もありませんでした。単なる不良少年、不良少女、と自分の中で簡単に片付けてしまっていました。ごく普通の家庭で、当たり前の愛情を注いで育ててくれた親にあらためて感謝をしたくなりました。その「当たり前」に恵まれない子がいかに多いか、という現実を知り、胸が苦しくてたまらなくなりました。ヤクザが出てきたりするので内容的に好き嫌いが分かれるとは思いますが、多くの方に読んでいただきたいと思いました。

子供を愛さない親が、子供を無理やりにでも手元に置きたがるのは、児童手当てが目当てなのかな。やりきれない現実ですね。

大人たちの身勝手な言動と歪な欲望の犠牲になる子供たち…胸の内がえぐられる程に辛い思いを少女たちはしてきたと思うとやるせない気持ちになります…これから大人になる青年は絶対に一読してほしい。

かわいそうじゃ済まされないような内容でした。同情するだけじゃ一所懸命生きてる人は支えられるわけがなく…。悪い大人が減ればまた違うかな？と思います。小さな子どもは常に被害者ですから。

まず興味本位でいいから多くの人に読んでみてほしいです。非常に読み応えがあり、その壮絶なストーリーが実話だということを踏まえると、読み終わった後も色々と考えさせられます。漫画という形でうまくまとめてあるものの、実際の彼女たちが今現在どう在るのか気がかりなところ…

子供は親を選べないので、どうしようもないですが、少しでも救える子達が増えると良いですね。

こういう風に掬えない子どもたちがいるのが残念でなりません。お金ではない部分なのにどうにかできないのは悲しいですね。

非行に走る少年少女を更生させるのは至難の業だと改めて感じた。やはり家庭での愛情は大切なんだとしみじみ思った。夜回り組長のまねはとてもじゃないができるものではない。ましてや赤の他人の子供のために。夜回り組長に出会えた子供たちは幸運だ。