レビュー一覧

こうゆう話何度も聞いたな、本当に悲しいよ二度と繰り返してはいけないよ

原爆を投下された広島が、どのように復興していったのかがよくわかり、興味深く読みました。

広島、長崎の二都市の原子力爆弾によって起こされた悲劇は、ありとあらゆる形で伝えられていますが、それでも実際にあった事の半分にも満たないと思います。この作品で語られているのは惨禍では無く、惨禍の中ですら奪われず、更にそこから育っていった希望です。様々な分野で『明日』を信じていた普通の人達の軌跡を淡々と記録しています。その育ってきた過程を忘れて新たに更なる悲劇を肯定しようとしている状況が恐ろしいばかりです。