レビュー一覧

母親と娘の間のこじれた思いとか、Uターンした28歳の数学教師の諦観とそこからの脱却とか、中学生の姪にセクシャルなことをする叔母の連れ合いとか、地方の小さな町の中高生のありようとか、毒と痛みを抱えながらの人間模様が割合静かな筆致で描かれていて、そこは面白いと思います。ただ、担任している男子生徒（未成年）と関係を持つ教師というのは、気持ちの上で受け入れがたい。ストーリーの中でそれが大きな問題にならずに済んでしまっているのが、フィクションだからか、時代的認識がそのレベルだったのか…。これ、男女が逆転していたら（28歳男性担任が、17歳女子高校生と性的関係を結び、学校でもベタベタ）、いくら漫画でも、これでは済まないでしょう。この作品に現れる男女間は古風で、主導権を握るのは男性、救い主になれるのも男性。女性のキャラクターは男性に求められてこそ救われるけど、それ以外は開き直って女を捨てたキャラクターになるしかないという感じです。

ストーリー重視で絵も見やすくて個人的にかなりおすすめ作品です。

南Q太さんの作品は学生の頃から大好きでした。このお話は特に好きです。絵は好みが分かれると思いますが、話の雰囲気というか空気が独特でわたしは好きです。

一巻しか読んでいないのですが、色々気持ち悪くなって読みたいと思えませんでした。女教師(29歳)と男子生徒(17歳)の恋愛関係だとか、叔父さん(?)が姪っ子に気持ち悪い事したりだとか。好き嫌いが分かれる作品だと思います。わたしはダメでした。

淡々と面白いです。田舎育ちの人は共感出来ると思います。小さな世界で、その小ささに気づかなかった頃を思い出しました。続編、もしくはスピンオフ希望！

とてもいい作品だと思います。言葉も少なめで感情か気持ちを表現することが、恥ずかしく感じたりするこの中学〜高校の話は尽きることはないのかもしれません。その分、人それぞれに過ごしてきた時間があるわけです。その微妙なところを上手く作風とマッチしていて、楽しめました。ひとつ気になったのは、はるの両親との関係性をもっと掘り起こして欲しかったな…と思いました。おじさんにセクハラめいたことをされた時のことや、自身の彼の話、遅く帰宅した時のささやかな反抗後など、母親との関係がどのように変化していったのか、読みたかったです。

10代のみずみずしい感性が描かれてる すごく 感情描写がよい登場人物がひとりひとり 面白い個性的！！

あぁ、最後、泣いてしまった。どいつも　こいつも、ヒトデナシ、くｓお野郎なのに、なんか　人間味がある作品に出来上がってるんだよなぁ。はっきり言って、こんな女教師いたら嫌だなって思うし、２９にもなって、なんか　夢見てるって言うか、乙女だし、自分の生徒　誘惑してなんなの、とか思うわけで、だけど、町子さん、憎めないんだなぁ。彼氏の前では、ほんと　女の子になってるし、相手が　アキくんで良かったなぁって思ってしまいます。この作品、正直、アキくんと先生とハルちゃんと岩倉くんだけ　美男美女で　あとは　もう　なんか　ブサイク女に男なんだけど、その4人が、作品の中では　めっちゃ　際立ってて、ウォ―リーを探せ、より、分かり易いんだけど、そこも　きっと　作者さんの狙いなのかなぁって思いました。まぁ、脇役の光延くんも祐子ちゃんも　4巻　最後の方では　なんか　かっこよくなってたり、可愛くなってたりしました。性格良すぎだろ、友達思いすぎだろ、でも、そういうとこ、素敵だなぁ。ハルちゃんと岩倉くん、高校　違っても　良い関係が続くといいなって　心底思いました。ハルちゃんは、岩倉くんがいて　ほんと　良かったなって、脱お兄ちゃん、できたのも　岩倉くんがそばにいてくれたからこそ、だし。アキくん、イケメンで　一途なところも　すごく　良い。ちょっと、恋に恋してるのかな、とも思いましたが、最後の最後、うん、違うね、ちゃんと　恋愛してるねって思いました。やる事ちゃんとやって、イケメンで　１０年下のカレシ、なんて　羨ましいじゃないですかぁ。町子さんと末仲良くね、どこかで　二人が仲良く暮らしているの、見れるといいなぁ、なんて思いました。この作品、賛否両論だと思いますが、（設定が　設定なだけに）　男教師と女学生っていうのは　よくある設定で　オッケーだったりするので、その逆の　こういう設定もアリだって思いました。作者さん、勇気いったと思いますけれど。いくえみ綾先生の作品などがお好きな方は　この作品もトライして欲しいです。

ちょっと昔の少女マンガって感じで、私はとても好きです。話もよく作られてるし、イケメンとかそうゆうことじゃなく男の子が格好いい。

絵が好き。アングルやちょっとした目の表情、ドキッとさせられます。全部見たい。