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いちまつ捕物帳
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2017-07-24
細野不二彦氏の描く時代劇です。というより時代劇を舞台にした細野ワールドというべきか。直情単細胞の市っつあん、眉目秀麗知勇兼備そしてどことなく謎めいた松之丞の二人をを軸にしてギャラリーフェイクのサラ的ポジションの玉スケ、いかにもな悪党・小悪党など脇役陣が登場します。大きなバックグラウンドはあるのですが、基本的に各話完結です。私は能が題材の一部になっている一篇がかなり怖くて一番印象に残りました。時代考証にもかなり力が入っていて江戸期の文化や風俗に関心のある方にはその点も興味深いかと思われます。ネタ切れになったとも思えないのに六巻で終わっているのが惜しいですね。
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初めて読む作者ですがなかなか面白かったです。ただ完結とあっても終わり方が中途半端なので、星4っで。