レビュー一覧

好きな作家さんです。素直で暖かいストーリーで好感が持てます。

表題作が3話・短編連作が3話・バラバラのお話が3話かな？ 表題作をもっと長く読んでみたかったものの、次の連作が素敵だったので満足です。これが初単行本だそうですが、風向きが良い方に変わる瞬間の描き方(絵と台詞)が安直でも不自然でもない岩本先生ならではの面白さだったので、著者の他作品のファンの方にはおすすめです。

ホンワカして面白かったです。大好きな作家さんです。

久々に【好き】になる気持ちはいいなぁと。つい親目線で読んでしまいました。出会ってよかった本です。子供にも読ませたい一冊です。

作家さん買いです。『金の国～』を読んで買いました。デビュー作なので、絵は粗いところもありますが、一瞬を表す表情が上手いと思います。表題作は兄弟と従妹の話で、一人一人の視点の物語があり、また三人が互い同士に支えていきます。後は短編集で、中学生や高校生の淡い恋物語。特別胸キュンするような話はありません。心の詩を綴っている感じなので、物足りない人もいるでしょうが、この作家さんは言葉のセンスが素敵だなと思います。

短編がたくさん入っていました。短いけど本当にたくさんで、得した気持ちになりました。中高生がそんなに落ち着いてないだろう、とは思いましたが、物語がよくあるわかりやすい方向には絶対流れない。たまに絶妙な笑いのツボをつかれる。設定に一癖ある。岩本さんはやはりただ者ではないですね。感情の描き方が独特でたまに意味がよくわからず読み返してやっとわかるときもあります。恋愛が主だけど、岩本さんの作品は家族との関係も自然に描かれていて、地に足のついた作品だなと思います。

岩本ナオさんの作品、絵もストーリーもとっても素敵。文学みたいな絵本みたいな良質な作品。それぞれの短編作品の登場人物が絡んでいるのいいですね。

絵は地味ですが繊細な心理を重くならず描くのが上手な作家さんです。もっと有名になっても良い作品だと思います。いっそ図書館にでも置けばいいのにな。

切なくなったりほっこりしたり、一冊読み終わるまでに心がたくさん動く作品です。岩元さんの作品大好きです！

岩本ナオさんの作品はおとぎ話みたいな雰囲気が好きなのですが、こういう現代ものもよいですね。読後感はやっぱり心があたたまります。