レビュー一覧

大好きな作家さんです。特徴のある絵ですが、どこか硬質な絵に哲学的なストーリーがあっています。実家に本を置いて来てしまったのですが、この作家さんがざんねんなことに亡くなってしまったので、電子書籍で買い直したいと思っています。

吉野朔実さん、懐かしいです。初期の作品を昔々読んでいました。その後、こんな作品を描いていらしたのですね。あの頃の少女漫画の香りを思い出します。ご冥福をお祈りします。

好きな作家さん。よくできた短編映画を観ているかのよう。不幸？や絶望のなかに光がみえるような終わり方がいいです。

ザ・少女マンガ！やっぱ、大人になるとつまんねーのな。恋も愛もセックスも、突き詰められない。ハンパな世界なのね。

妊婦を殺した男が、妻が妊娠したことをきっかけに自分が殺したはずの子供が妻につきまとう幻覚を見てしまう話があります。幸せになって初めて自分がしたことを自覚します。アメリカの本で読んだのですが子供を虐待している人がカウンセリングを受けて自分がしていたことを理解するという感じかなと思いました。心が落ち着いていないと他人の気持ちや、自分の行動の結果まで考えられない。そういうことなのだろうなと思いました。日本でも虐待した人や虐待された人の治療がもっとポピュラーになればいいと思いました。

吉野朔実ワールド満載です。短編で全て話の終わりの先がどうなるのか気になるけど、嫌な感じではないです。優しい締めくくりです。吉野朔実さんの新しい作品がもう読めないことが残念です。

切ない話が多かったです。生きていくのは誰も大変なんだよね…束の間の夢を求めているときには向かないかもです。

絵が綺麗で作品の世界観がすてきでした。読みやすかったです。