レビュー一覧

あーもう懐かしい…！たぶん私の人生で一番に好きな漫画家さんです。荒野とかジュリエットとか少女漫画的なものからこの集大成ともいえるいたいけまで、何をとっても全部好きです。ゴージャス？というかオーラがある、だけど素朴な少女を描かせたらもうピカイチです。話も残酷・理不尽なものから非日常的なものまでをごく普通に取り込んでいて独特の空気感があります。出会った時期が思春期だったので私の内面の一部ともいえるかも。もうこんな漫画家さんには出会えないんだろうな。

昔、ブーケで読んだなあ、と思って買いました。吉野さんの、独特の世界観があって、面白かったです。

短編ばかりですが、心に残る印象的な話が多いです。何年かしたらまた読みたくなりそうです。

いたいけな瞳30年近く昔の作品ながら、読むたびに新鮮な気持ちで楽しむことができます。1巻「幼女誘拐」冒頭の「ちょっとだけ 死んでみる」という言葉に心を掴まれました。柔らかくて優しい画風と物語ながら、それだけでは終わらない、これはどういうことなんだ？と思わせてくれるような作品が揃っていました。

もう今の時代、こんなに心理描写が多彩な漫画ってない気がする。でもどの心理も身近で言われて初めて、私もそう思ったことがある、わかるって思った。「おとうさんといっしょ」は名作です。オトナは大人らしく振舞うようになっただけで子供じゃないわけではないのです。