レビュー一覧

癌について標準医療を否定し、独自理論を展開する近藤誠が監修となっている医療漫画。実質近藤誠原作と言ってもよいでしょう。しかし、同氏の理論には注意が必要です。査読つき論文や客観的データに乏しく、多数のセンセーショナルなタイトルや売り文句で一般書籍を出している人間です。眉に唾をつけて読んだ方がいい。

とても重くて暗くて、読みすすむのに体力を要します。内容をどこまで信じていいのかも不明ですが、読み物としては大変おもしろいです。

こんな先生出会えたらと思うような作品。実際に現場でこんな医者いたら商売あがったりだなと思いながら楽しく読みました。

専門用語やグラフや数値で説明される内容は専門的すぎて、医学に関して全く素人の私には少し難しかったですが興味深く勉強になる漫画だと思いました。

癌治療について、とても考えさせられました。マモグラフィも周りでは賛否両論だったので、安易に被曝する検診なども再考しようと思いました。癌は日本人にとって身近な病気になっているのに、意外と治療法を知らない人がほとんどで、手術が死早めることもあるんだと知りました。これは何度も読み返したい医療本のような漫画なので出会えて良かったです。

医療への疑問符を投げかける社会派の内容に色々と考えさせられます。医師会のドロドロした部分も真実味があって面白い。

敵と思われる人たちにも立場や感情の動きが丁寧に描かれてあり、理不尽さや、後味の悪さは最終的には解消されるので気持ちがいいです。奥さんの理解が無いように描かれていたのが引っ掛かっていましたが、こちらも引っ掛かりを見透かされたような最終巻でした。

面白かった。夢中になって読んでしまった。癌は死と背中合わせの病気だし、酷くなると癌に発展してゆく病も多い。実際に放射線の治療だけで癌が治癒されるのかはわかりません。でも、このような知識を多少でも得られる良い機会となりました。うちの家族の癌経験者にも、読んでみるよう勧めてみようと思う。

医療漫画ですが、作者さんが良く勉強されているのがわかります。面白かったしためになりました。

難解だけど面白い、癌にかんすることが勉強になりました