レビュー一覧

他の作品より対象年齢が上なのか？キュートな絵柄の影から死の匂いが立ち上ってくるような、不思議な味わいの短編集です。この作者がロシアの小説、「美人ごっこ」を漫画化したらどうなるだろうと空想してしまいました。

この方の作品、なんか好きだなぁ。最後のお話が一番好きでした。

最初の話と最後の話の落差が特に好きです。

何度か読まないと意味がわかりにくかったかな。読んでて悲しくなりました。絵が可愛いのが救われました。独特の雰囲気がある絵ですね。

短いお話が何個か詰まった短編集なのでさくさくと読むことができました。短編とはいえ、端から端まで詰まった山本先生ワールドが余すことなくじわじわと読み手に迫る何かを感じさせます。言語化するのが難しいですが、とてもいい作品集でした。あわよくば夢見るポルボロンが書籍化したらなぁと思います。

全編とおして、ノスタルジックな世界観の短編集です。この作者の子供(特に幼い子供)の描き方には驚嘆を覚えます。本当に小さな子達が笑ったり怒ったり喋っている声が聞こえてくるように感じられるのです。そういう点も含め表題作のないしょの話がもっともお気に入りの話です。ただ、短編集ゆえかもしれませんが、一つ一つの作品に少し物足りなさを感じてしまったので星は３です。敢えてかもしれませんが、子供の表現の多彩さに比べて大人の表現はあっさりしているように感じました。あと個人的にとある作品に他ルンルン作品のキャラクターがカメオ出演しているのが嬉しかったです。