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レビュー一覧

阿・吽

5点 4.6 130件
  • 4点 5
    45
  • 4点 4
    15
  • 4点 3
    3
  • 4点 2
    1
  • 4点 1
    1
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  • 2017-01-12
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    これヤバイ!チケットの危機!でもこの誘惑に勝てる自信がない!正直出会えたのが嬉しい!この作家さんこんなの描けるなんて知らなかった。今まで何、力の持ち腐れしてたのか? 歴史ものだから仕方ないけどところどころ歯抜けで説明されていくのすらもったいなくて…。ストーリーの租借力も描写力もすごいけど、何よりも画力がすごい。見開きページの構成力も凄まじい!もしかして映画監督もできるんとちがうかしら…。

  • 2018-06-05
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    慈悲の心を以て他人を救えばそれを「菩薩行」と見做すことができる。他者の心を救うにはまずその身を救わねばならぬ。飢えを満たし、困窮を余裕に変えねばならない。心を救うより前に具体的な方法を以て人生を救わねば叶わない。空海という真言僧は、形而上に密教を極め、形而下に学問を究めた。文系教養として書字を極め、五筆和尚の名を恣(ほしいまま)にした。梵語を使いこなし、青龍寺の恵果和尚に真言の教え全伝を為さしめた。教養を武器にして唐の宮廷でも日本の朝廷でも権力者と交流した。権力者の協力を得て寺院伽藍を建立した。唐では理系の科学技術も学んだ。土木技術を学んだことで、満濃池というダムを作って治水を行い洪水の被害から農民を救った。地質学も学んだ。四国の真言寺院は多くは水銀の鉱山にあるという。綜芸種智院という総合大学を作り知識の普及に尽力した。 本来の真言の呪法には水銀を使った薬剤を使うという話を聞いたことがある。唐の文化では水銀を使った仙丹が神仙になる手段と考えられていた。水銀の需要は大きく、唐の文化に知悉した空海が知らなかったはずもない。空海がレオナルドダヴィンチと並ぶ天才であると評価する歴史学者がいるようだが、、能力が多岐に亘っていることには共通点が見られる。空海という個人は徹底的に足し算の巨魁であったと言える。原始仏教が、出家し物欲を断つという「引き算の哲学」であったこととは対照的である。空海の人生は、まるで自己実現に邁進する近代人の如き様相がある。彼が足し算の人になった動機は単純かもしれない。空海は仏教僧でありながら脂ぎっていると言っていいほど現世に係わって生きた人間である。少年期より具体的に民衆を救うことを志向し続けた。千手観音の様に、他人を救う「手」段は多ければ多いほど現実の世界で人を救うから、得られる限りの手段を獲得したのである。チベットのダライ・ラマより田中角栄を彷彿とさせる。

  • 2018-09-25
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    偉人を二人並べて、精神世界や歴史美術まで絡めて、着地点の見えないどえらいものを描こうとトライしているようには思えるのですが、話のテンポが悪い。感情移入できない。つかみ所がなさすぎる。テーマに対する作者さんの消化不良を感じます。

  • ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    歴史好きで空海と最澄については色々読んでいましたが、どれもしっくりくるものはありませんでした。遣唐使派遣の時にすでに天皇に認められ国費で参加した最澄。それまで全く無名で私費で参加した留学生あつかいの空海。そんな空海が唐の長安に到着してたった2年で、最先端仏教である密教の最重鎮・恵果に認められて弟子のトップに躍り出る。仏教後進国の日本の無名僧空海がどんなキャラクターであれば、そんなありえないことが可能になるのだろう?とずっと疑問に思っていました。ようやくしっくりくるキャラクターとストーリーに出逢えた気分です。

  • 2017-08-11
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    空海と最澄、日本仏教界の二大巨頭が唐の長安で修行します。当時の長安が国際都市であったことも丁寧に描かれており楽しめます。

  • ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    参考文献か複数ページ。とことん調べて錬られた物語。そして、この画力。仏教のイメージが変わります。仏教モノでもなく、歴史モノでもなく、もっと新しいジャンルだと感じる。おすすめです。

  • 2017-11-14
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    絵はすごく綺麗ですし最澄と空海のキャラも好きですが芸術的で抽象的なカットが頻繁に挟まれるのでなかなか物語に没頭できませんでしたこれは好みの問題で私の好みに合わないだけでこういうのが好きな人はとても好きな作品だと思います

  • 2025-02-20
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    冒頭では、知識を習得または発揮する場面での作家の表現センスに脱帽しました。この作品効果で、正しく整地の比叡山と高野山をコンプしたり、美術展行ったりと。二人の直筆を見た時、確かに性格の違いが、この作品のようだな、と感じられました。最澄さーんってなった。

  • 2019-01-31
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    画面の隅々まで広がる圧倒的な死のイメージ。深淵の奥底まで覗き、同時に天の高みへ上り詰めようと内省する僧たちの、ほとんど狂気に近い精神世界。すごい、としか言いようがありません。

  • 2018-11-01
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    歴史上の人物として遠い存在だった最澄と空海、ふたりの若い頃の葛藤や創造がイキイキと描かれていてとても入り込んで読めました。作家さんの画力と構成力のおかげでハマリます!まだの人にも是非読んでいただきたいです。