レビュー一覧

前作からラブラブだった二人の続編・・さぞかしもっと甘々な物語のオンパレードだろうと思ったが違った！前作よりさらに白狐にまつわるお話がドラマティックに展開する素晴らしいお話しでした。ネタバレはあまりできないのですが、世の中の差別や偏見や不条理にどうしようもない怒りを覚えつつ主役二人がそれに立ち向かう姿は感動です。普通は人気作の続編になるとどうしても1作目よりも落ちるというか、1作目を超えるレベルには中々ならないのですが、この作品は続編の方がさらに感動的になってます。（もちろん1作目もとっても面白いですが続編がさらに素晴らしい！ってことで）

前作よりも、奥が深いストーリー。ラブラブが根底にあるから、切なさも倍増。狗神になるチャンスさえ放棄した芯の強さに感動です。是非とも続編を希望します。

前作に続き、ほわほわと幸せな場面と、シリアスで涙なしに読み進められない場面とが巧みに入り混じり、尚且つキッチリと作り上げられた世界観やそれぞれのキャラクターの生き生きとした感じに、あっという間に引き込まれ、一気に読んでしまいました。今作は前作以上に深く、重く、なのに読後感は爽やかで、まだまだ続きが読みたいと思える素晴らしい作品でした！本当できればぜひ一作目から続けて読んで頂きたいです。

前作からとんできました。白狗でいる決断、白狗として生を終える意思、それを支えて一緒に生きていこうとする嫁と、とても重いものを背負いながらも決して逃げず、真っ当にぶつかっていく二人に、ついウルウルしながら一気読みしました。それからの二人もまた読みたいなあと思いました。

新しいキャラクターとの絡み合いで、明らかになってゆく月影の心の奥の痛々しさ。彼の一族の抱える苦悩。その度にショックを受け、胸を痛め、悩むたびに添っていこうという心を更に強くする幸之助。そんなヨメの姿に、月影も自分の信じた道を愛する人々のために走り抜こうと決意を固くし、それが八方塞がりだった一族の苦しみにも良い影響をもたらしていく。人の心は弱いのです。どんなに決心しても、理屈はわかっていても、周囲に翻弄され、相手を想うあまりに心が揺らぐ。今までそんな自分が嫌いで辛かった。でもそれでいいのだと、それでこそ生きているということなんだと、二人を見ていて思いました。私も自分の信じた道をひた走ります。

前作以上の良作でした。本編を読了後、大きな大きなため息がでてしまったほど。特に我慢してたつもりはなかったのですが、SSで笑わせてもらったのち、何故か後書きを読んでいて作者さんのお友達が仰ったという「せっちゃんが可哀想だろう！」にうっかり涙してしまいました（謎のタイミング）。今作も頑張り過ぎるほど頑張った２人のことを褒めてあげたいです。もちろん、うーたんも。

凄く悲しい、雪月さんが、月影さんがかわいそう。心ない狗神たちの言葉に怒りを覚える。そんな気持ちで読み進めて、それでも最後は月影さんの強い心に救われました。幸之助さんとの甘々なところもよかったし、春日さんも可愛かったです。読み終わって心が洗われる感じでした。

幸之助の健気で献身的な可愛さ、月影の真っ直ぐでぶれない心に涙ながら読みました。大好きなヨメに嬉しいこと言われると綺麗なタンポポを大量に咲かせてしまう、そんな月影がもっと好きなっていく幸之助、自分の人生全うするため全力で頑張る二人を応援したくなるお話でした！エロ少な目かなぁでもまんぞくです！

この夫婦、甘い世界は相変わらずですね。でも、愛があれば強くなれるってこの二人のことだと思います。切なさ、甘さ満載。星5。

後半、雪月とのくだりは涙無くしては読めませんでした。とてもステキなお話でした。できるなら、本当に赤ちゃんが産まれたらいいのに、と思ってしまいました。