レビュー一覧

３部作の最終巻で納得の結末でした。ヒーローもヒロインもはあがらいがたい魅力があるのだろうなと思いました。

あまりにも都合の良い呪文ばかりでてきて、強引に話をまとめた感じ。ヒロインの娘のイヴ、6才なのに、貫禄あり過ぎ！面白くないわけではないけれど、ヒーローが常に上から目線で魅力が感じられないのと、ファンタジー要素が強過ぎて、話に入り込めなかったです。2作目の「安息の地へふたたび」が面白く、格好良かったヒーロー＆ヒロインの半端なラストが気になっていたのですが、今作ではラストにちょっとしか登場していなくて、残念。

このシリーズの中で、一番ファンタジー感が強いので、ちょっと入り込めるか好き嫌いが出ると思います。別々の作家が一つの世界を競作で書く面白い話だったと思います。

壮大なお話なんだけど、私は馴染めなかった。まずヒーローがゲスい。ダークヒーローなのかもしれないが、やってることが普通にゲスいよね？ヒロインはヒーローに騙されたことを憎み、同時に愛し、娘を邪悪な一族に手渡すくらいならヒーローを殺さないといけないと悩んだり共感できるところもあるけど、ヒーローはそれが感じられない。もっとヒロインや娘と一緒に過ごすことで、自身の行いを悔いたり、ヒロインにした仕打ちに罪悪感を抱いたりしてくれればまだマシだったけど、そういう描写も無かったし。最後は駆け足で進み、娘の力技でハイ、ハッピーエンド！！って感じでした。