レビュー一覧

紙版を持っていますが、ボロボロになってきたので購入しました！　萩尾先生は初期から様々なジャンルを描かれてますが、色々な意味で印象に残った作品です。昔、独特だなぁと思っていた別のSF少女漫画があったのですが、文庫化された『スター・レッド』を読み、初出を確認し、以前読んだ漫画がこの作品から相当な影響を受けていたのだと知りました。そして比べ物にならない壮大さ。余韻がとても好きです。ちなみに、主人公の星はサンプルページまでは昭和っぽい不良娘ですが、少し読み進めればすぐに本来の少女らしい面を見せてくれます。

　名作SF漫画。サンプルのページまででは、この作品のよさは伝わらないと思います。主人公のセイは魅力的ですし、展開も引き込まれます。

初めて読んだときの衝撃を忘れられません。SFですがそれだけじゃない面白さ。生まれてから今までの中でも最も面白かった作品の一つです。

不朽の名作です。他の方もレビューで仰っているとおり、サンプルページだけでは、この作品の良さは伝わりません。むしろ、誤解されてしまうかも！？

うん十年ぶりです｡今読んでも全然色褪せてない。まあ、携帯電話が出てこないとこと、録音テープという言葉は時代ですけど、内容凄いです。ラストはすっかり忘れてて、登場人物の中で一番幸せになったのは意外なこの人だったんだなあとしみじみしました。可哀想な人が何人か居て、少々やるせない感が残るので、私としては星４っつです。

独特な舞台設定と虚無的な結末。漫画でこれほどの深い世界観を表現出来る作者は、この人しかいないのではないか。キャラクターにもそれぞれ明確な個性を与えられており、二人の主人公の持つ背景と、運命を受け入れても否定しても大きな力に阻まれて幸せにはなれない悲しさ。数十年前の漫画とは思えない完成度の高い名作だと思う。

壮大なスケールで描かれた萩尾望都先生の不朽の名作で独創的な世界観で紡がれるストーリーは怒涛の展開に向かい、想像もしていなかった結末を迎えます。その最後は何とも言えず不思議な切なさを感じさせられ心に響きました。

10年ぶりくらいに読んだけど、やっと意味が理解出来て、何度読んでも涙が出る。

初めて読んだのはたぶん小学生の頃でした。半分不良みたいなセイには全然感情移入できなかったし、お話も難しかったのですが、心にずしり、と残りました。大人になってから読み直したら、やっぱりずしり。すごい作品だと思います。未知なものへの恐怖、そこから引き起こされる戦争、それを超える人間同士の友愛、、ラストもハッピーエンドなのかそうなのかわからないくらい切ないですが、でも良かったと思えるお話です。

すごい壮大なSFです。でも被虐者の切なさも、能力ゆえの切なさも、心情的なことが丁寧に描かれていて、惹きこまれます