レビュー一覧

桜はるひ先生がコミック化されたので、レンタでUPされる前に予習の積もりで購入しました。ちょっとしたボタンの掛け違いで別れた過去がある主人公たちが今度こそ身も心も結ばれる、というパターンの話は本来好きなのですが、この話はヒーローがガサツ過ぎてどうにも好きになれませんでした。特に映画の上映中にベタベタ触って話かける上に『逢びき』を「下らない映画」呼ばわりする男なんて殴り倒して一生縁を切るべきだと思いました。他にもヒロインのゲイ友の扱いとかモヤモヤするポイントがいくつもあって、この作品にはちょっとのめり込めませんでした。所でこの作品、原作は2部作で、今作はローリーがヒーローの作品の続編らしいのですが、前作は翻訳が出ていないのでしょうか?　

パーティーの余興から1晩を共にしたヒーローとヒロイン。ヒロインは「ヒーローが相手は自分とはわかっていないはず」考え、ヒーローは「相手がヒロインだったこと」を分かっています。次の日、ヒロインは大学進学のため地元を後にし、二人は再開することなく7年後。新しく購入した建物の利用者にヒロインの名前を確認し、直接「危険な建物だから立ち退くよう」伝えに行くヒーロー。その建物で家族さながらに母親向けのヨガや、熟年向けのエアロビを主催しているヒロイン。ヒーローが別の建物を用意すると伝えても、反発するヒロイン。徐々にヒロインがこの建物に固執する切ない理由がわかってきます。7年前、ヒロインが勇気を出してヒーローに伝えていたら、ヒーローも惹かれていたヒロインに会いに行っていればこんなにこじれることもなかったでしょう。また、７年間のヒーローとヒロインの苦しみ・・・7年という月日はお互いに成長するために必要な時間だったのかもしれません。特にヒロインに幸せになってほしいです。