レビュー一覧

忙しさに疲れて何も手につかなくなったとき、この本を読みます。私も田舎からひとり上京して、幼少期からの夢を叶えたひとりなので、初めてお仕事を頂いたときの嬉しさを思い出します。さあまた頑張ろうかと立ち上がれる漫画です。初心忘れず。大人になった今が一番泣けるお話です。

昔からとっても好きな作品でした。自叙伝的な作品なのですが、誰もが持っている『何者にもなれていない自分に対する惨めさ、悲しさ』を優しいタッチで描いてくれています。何かに疲れてしまった時に、ふっと読みかえしたくなる そんな作品ですね。

東京はみんなが憧れてみんなを引き寄せる場所だけど頑張らなきゃ夢は叶わないよね

夢見た東京生活の憧れと現実とのギャップから苦労した作者の気持ちが伝わる。

作者の作品を初めて読んだのは毎日新聞の毎日かあさん。本作はその母さんが娘さんだったころの上京物語。読まずにはいられませんでした。いわゆる普通の漫画のようにきれいな線でくっきりした登場人物はでてこず吹き出しの言葉も手書きだけど。そこがなんかよいです。こんな人いるかな？こんなひどいことあるかな？とわが身を振り返るとなんか似たりよったり。でも作者はその中でひたむきに絵を描いて成功していくその過程とケンケンみたいな笑顔が素敵です。私もがんばらなきゃと思える1冊でした。

西原理恵子のこういったシリーズが大好きです

常々、この人は客観的な視点を持ちながら自分を語るのが上手いなと思います。細かいエピソードは人によって違っても、大まかな成長プロセスは大差無かったりするので、この作品も他人事とは思えないものを感じさせられました。昔の自分のダッサイ部分を公共の場でさらけ出せてしまうのも、なかなか出来ない事だと思いますが、そこがあるのでこの人の話には説得力がありますね。現在、ダーリンである高須院長が全身癌との事なので、西原さんも心中穏やかではないものと思われますが、何とか今後も幸せでいて欲しいと思います。

泣けます。ジワジワと胸に来ます。色々な経験をしている作者が前を向いて生きていく力になれるアドバイスを書いているように思いました。

西原さんの自叙伝シリーズ上京編ですね。たいへんな目や危ない目にあっていても、”周りだけじゃなくて自分もダメな感じだったなぁ”っていう客観的な目線が常にあってそれがとてもいいです。

今の作者さんを思いながら読んで人生って色々あるんだなぁと感慨深いものがありました。