レビュー一覧

読み終わって正直何なんだ？って言うのが感想です。天然装って計算高いサエコに何故そんなに執着するのか主人公の心情がイマイチ私には伝わってこなかった。

ショコラティエ修行編は掘り下げないのか……とちょっと拍子抜けしました。それがメインストーリーではないと分かりつつ、数ページで店を持てるまでに有名になっていてびっくり。裏切られた元カノに執着する主人公に全く共感できないですし応援するような気持ちも湧き立たない。サエコさんってそんになに良い女ではない。しかも、突き抜けた悪女という感じではなく、なんとなーくリアリティを持たせた嫌な女なのであまり好きになれませんでした。同僚の女性の恋の方が気になりました。絵は上手いです。

コミックで全巻持ってドラマも視聴していました。個人的には3巻までの絵柄が好きです。全体を通して、主人公の颯太くんとヒロインのサエコさん、セフレのエレナ、同僚の薫子さん、妹と親友っていう組み合わせを読んでいて、形が不倫とか純愛とか、どんな形をとっていても、恋愛はどんなに一緒にいても片想い、自分の独り相撲なのにあがいてもがくものなんだって感じました。登場人物たちのセリフとか主人公のモノローグからそう考えさせられたっていうのもあるけど、主人公はヒロインの事好きでいろいろ考えたり悩んだりするけど、二人がお互いの事について本気で話し合う事や向き合う事がない事を原作漫画でずっと貫かれ描かれていたからです。逆にドラマはお互いの事を最終話あたりでやっと向き合ってたり、原作でヒロインと旦那が本気で喧嘩して向き合っているあたりが対照的でよりそう感じました。恋愛と夫婦の違いとか考えさせられます。ちなみに、ヒロインを見ていて、このヒロインって、社交的で気配りできる人じゃないかな？って思ってます。策にはめるとか気を引くとかってさすがに相手の動きをみる力がないとできないですから。。。(*´Д｀)

題材は素敵だし、面白いんだけど、でてくる女性陣が薫子さん以外、総じて酷い。尻軽すぎる。それなのに、被害者面してて理解できない。もうちょっと女性陣に魅力がほしかった。

ドロドロしてて面白いけど、サエコさんにイラっとします。。

イライラする…っ！！ドロドロ愛憎劇ならともかく、ウジウジと強か天然ぶりっ子かよ。

薫子さんとオリヴィエ以外、みんなクソったれですよ！読後にモヤモヤしてたまりません。なのに、全巻読破してしまいましたw。なのに、ソータくんにちょっとドキドキしてましたw。ソータくんが意味不明なまでに一途、それを天才というの？そこがやっぱりキュンとくる、かつ、モヤモヤするポイントでもありました。

サエコって天然のフリした策士だよね。計算高くて嫌いだな。そしてドラマの方が面白かった。普通は逆だと思うんだけど。漫画じゃサエコの何処に魅力あるのかすら分からなかった。

この作品は、普通の魅力あるキャラクター達の恋愛を期待している人にはかなり評価が悪いと思う。実際、読者が共感出来るようなキャラクターはあまり出て来ないし、プライドとプライドのぶつかり合いの恋愛ばかり。例えば、手に入れにくい物を手に入れたいというプライドを満たすための恋愛、別に好きになる訳では無いけど、でも好きって言われ続けたいし、そうしてくれないとプライドが許さないとか、プライドを壊したくないから、敢えて好きって言わないとか、そうした駆け引きとか、矛盾した心理とか、恋愛中に現れる利己的などろどろとした感情を描いていて、それらが絡み合って心理戦のようになっているところにハマる人も多いと思う。ただ、そうしたどろどろとしたダークな恋愛感情をチョコレートのように、うまく包み込んで綺麗にコーティングしているので、きらきらとした、ドラマのようにおしゃれな恋愛物になってもいる。たぶん、マンガはこのダークな心理描写が好きか嫌いかによって評価が分かれると思う。

ある程度大人になって、恋愛とか人生って、「夢物語」じゃなくて、上手くいかないことや悲しいことや、それからそれ以上に自分の「駄目なところ」や「見たくないところ」と向き合う作業だな~と思うようになった気がする。この漫画は、まさにそんなところを描いた作品！甘いだけじゃ物足りなくなってしまった、「ほろ苦さも酸っぱさも知ったような」そんな人たちにお勧めしたい。読み終わったら極上の、大人向けなチョコを頬張ったあとのような、そんな気持ちになれること請け合いです。