レビュー一覧

今映画化で話題ですね。何度読んだかわからないのに、今読んでも鼓動が速まるんだなぁ。展開のすごさはもちろんですが、言葉の刺さり方とその頻度が尋常ではない。紙でも他サイトでも持っているのにこちらでも買いました。リバの名作ですが本作ではまだリバなし。異性関係ルーズなノンケで最強の流され侍恭一と、彼に長年片想いしてきたゲイ今ヶ瀬の、狂おしく切ないラブストーリーで、ノンケ、ゲイ、女、それぞれの想いや打算、執着、女々しさ、覚悟……様々な感情や関係性が、嫌悪感すら抱くほどリアルに描かれています。これを読んだあとそれはもう腐るほどたくさんのBL読んできましたが、こんなに危うい二人はいなかった。その後が読みたいナンバーワン作品。心臓がギューッとなるシーンがいくつもあったうえでラストとどめを刺されるのに、さらに下巻(俎上の鯉は二度跳ねる)はもっとすごい展開になるのでぜひそちらも。近々入荷するはず。煽りましたが、ドラマティックなので(あと諸々あって)好みは分かれるかもしれません。けれどもBLは嗜む程度だった私を沼から抜け出せなくなるほど引きずり込んだのがこの作品なので、ホントは星などつけられないほど神。ハマる人は多分深くハマる。かも。

こんなに読み進めるのしんどいBLもありません。続きあるみたいなので早目にお願いします。我慢できなくて他で購入しそうです！

かれこれ12～13年前、レディコミ誌に掲載されてすごく話題になった名作。現在ほどBLが市民権を得てなかった（？）頃なので、これで初めてBLに触れた、この作品をきっかけにBLを読むようになったという方も多かったかと思います。何回読み返しても面白い非常に印象深い作品です。主人公大伴はノンケで、取り立ててイケメンではないものの優しく流されやすい（AKA 流され侍）ため常に女性に振り回されている感じの残念な男性なのだけど、誠実であろうとするが故にタチが悪い。そんな大伴に大学時代から強烈に片想いしている後輩で、現在は調査員であるゲイの今ヶ瀬。不倫調査をネタに脅迫という形で、大伴に関係を迫る卑怯な奴なのですが、彼の大伴に対する圧倒的な愛情とその一途な想い…大伴の優柔不断で流されやすい性格を（本人よりも）知っているだけに身体が結ばれ恋人と呼べる関係になっても、いつかはそれが破綻すると分かっている冷静さが何とも切ないのです。今ヶ瀬の強すぎる愛情と始めての男性同士の快楽に流されつつも踏ん張ろうとする大伴、そしてそんな大伴との関係にだんだんと疲弊していく今ヶ瀬。2人の男達の葛藤と苦悩の様子がファンタジーでなくリアリティを持って描かれています。会話は理屈っぽく重苦しく、女性の計算高くドロドロした部分、おまけにリバ有りで、決して読後感が良い作品ではありませんが「恋愛とは何か？」を真摯に問う紛れもない名作ですので、未読の方には『俎上の鯉』と合わせて是非読んで頂きたいです。

物凄い期待して読みました。シリーズ2作目も読んだのですが、評価が高くても私はあまり楽しめなかったです。物語はしっかり作り込んであるのですが、登場人物がほぼ全てグズグズで何度も何度も同じことの繰り返し。文字も多くて自問自答の嵐に辟易しました。この方の作品は少女漫画も読みましたが、粘着質、自分の都合のいいように思い込むなどの人物が多くて合わない気がします。漫画の世界ではせめて憂さ晴らししたい派なので。沢山の方が良いと思った作品でもこんなに自分には合わない作品もあるのかと。途中から、読むのをやめようと思った。

とりあえず借りて読んでみたんだけど、昔版なのかな？！恭一さんの優柔不断さってスゴいヤバい域で笑った。その優柔不断でダメな先輩にずっと恋してた今ヶ瀬も相当違う部類のダメ男君。ダメ男君同士の恋物語で途中個人的に寒く感じたところがありましたが私にはそこは萌えではなかったようでした。すみません。

他の方も言っておられますが、ものすごく揺さぶられます。なんとなく不完全燃焼な読後感だったのですが、続編があるのですね！早く読みたいです。このまま放置されるのはつらい。Renta！さんよろしくお願いします！

ずっと気になってたのでレンタル開始されて嬉しいです！！

面白かったけどさ、評価高過ぎです。そんな思いまでして漕ぎ着けたセックスなのにねー、表現が罰ゲームになっている。ゲイもセックスも罪じゃないだろう。要するに、この人の世界観が古すぎです。２時間ドラマみたい。

レビューというより感想です。普段、BLはファンタジーとしてたしなんでおります。実写映画化ということで興味を持ち、絵柄がどうなの？とか思いながら読んでみました。そしたら、久々にガツンときました!ある意味すっごくリアルで、恭一に共感してしまいました。イヤイヤ、流され過ぎだろ、と思うでしょうが、求められたいのです。自分から求めるんじゃなくて、求められたいのです。それで、やっと安心して好きになれるのです。捨てられても、「そっちから誘ってきたくせに」と考えて、自分から追いすがるなんて考えもしない。だから本当に好きな訳でもない。そこに、超捨て身の相手が現れます。もはや「お前が誘ったんだろ」ではすまない重すぎる愛。そこで出てくる、「俺は」「お前が怖い」!!スゴい！だよね、怖いよね、だって普通に幸せになれる気がしないよね、一時の感情なのかもしれない、それでも今は欲しい！て、どう考えても怖い。そのリアルな感情を表現するのがスゴすぎる、、、ということで、それなりに恋愛経験を積んだ大人の女性には共感できるのではないかと思います。本当に、すごい物読んだわ。

私が一番最初に出逢ったBLでした。確か、モバフラのサイトで読んで、『なんっだこれは！！』と激しく揺さぶられたのをよく覚えています。データで持っているだけでは満足せず、ビクビクしながら、まるでエロ本を買いに行く男子中学生のように、他の少女漫画の間に挟んでレジに持って行きましたよ…笑 と、余談はさておき。流され侍と粘着質ゲイの話。今ヶ瀬が時に飄々と時にいじらしく追い詰めていきます。とっとと落ちないのがリアルなんだよな…グダグダしながら、まぁ落ちない。タクシーでの二人のシーン、頭が殴られたような衝撃でした。こんなに心を鷲掴みされたのは、この話が初めてだったかと。そして私は沼にはまって行ったのです。じっくりとストーリーを楽しみたい方、どうぞどうぞ。私はこれで新しい扉を開いて今に至ります。