レビュー一覧

同じ作家の「恋はスパイシー」でニコールに興味をひかれて、スピンオフがあったら読みたかったので、期待通りおもしろかったです。スタートのバーのシーンからして、遊び心満載です。ジュリー・E・リートの「赤い誘惑」のヒロインと、おそらくレスリー・ケリーの「愛のゆらぎ」に出てくるヴィーナス（ヒロインになっている「恋に落ちた御曹子」は未読なので確信はもてませんが）だと思います。視点を変えて同じシーンを描写しているので、繋がっていることに気がついた時はちょっと感動しました。保険会社の調査員であるヒーローが、残忍な強盗団の逮捕のために、泥棒であるヒロインに協力を求めるというストーリーです。ヒロインは相変わらず格好良く、セクシーさと聡明なところが魅力的でした。残念だったのは、ヒーロー。スタートは有能な感じで高評価だったのに、後半はもうダメダメ。張込み場所も盗難も、ヒロインを信頼していないので、ヒロインからの別れは当たり前だと思う。もっと反省して、許してもらえるよう頑張って欲しかったかな。