レビュー一覧

大変な職場を描いてるけど、絵が優しくて、内容も優しくて、読みやすかったです。泣けました

忙しいお仕事でしょうに、ナナちゃんの心の持ち様が理想的です。病院や施設の職員さんたちがみんなこんなだったらいいのに。また患者さんへの対応で参考になることも多かったです。何度も涙しました。そしてあとがきでまた泣きました。

絵本のように素朴な絵で癒されます。リアルに描かないからこそほのぼの、クスリ、と笑って読むことができます。看護助手とは決して高いお給料ではないですし、癖のある利用者さんもいるし、このようなほのぼのした場面ばかりじゃないと思います。実際にはこの主人公のようなやさしい人ほど周囲に吸い尽くされて、早くつぶれてしまうんですよ。優しい絵柄とナナちゃんのような人がいてくれたらなあと心から思います。

認知症や糖尿病、先の見えない入院生活にその看護を頑張る人たち。でもこの作品に可哀想な人はどこにもいません。みんな普通の人たちばかり。その普通の人たちの優しさや頑張りが胸に染みて涙が溢れます。ぜひ読んでみて欲しい作品です。

マッチ棒に目と口付けただけといっても過言ではない絵面なのに、私をさんざん泣かせよってからに！ナナちゃんとその周りの人たち一人残らず愛してる！これは珠のような物語。珠玉の作品とはまさにこのこと。

シリアスになりがちな病院での出来事、患者さんたちとのやりとりが、シンプルな絵と広島弁が、なにか柔らかくしてくれます。病院、医療ものは好きなのですが、バリバリの医療ものとはちょっと違う、看護助手の目線から描かれているのもよかったです。広島にいる祖母、亡くなった祖父のことを思い出して、なんだか余計に泣けてきてしまいました。

1巻読了。職業体験の中学生の絵日記を読んでるような感覚になってしまいました。

私も看護助手です。医療・介護系の作品は、現実とのギャップになかなか手がのびませんでしたが、こちらの作品は共感でき、いろんな、たくさんの方に読んでほしいと思える作品でした。

絵は少し幼い感じなのですが、そこがいい具合に病院でのシュールな場面も柔らかく見せてくれて入り込みやすかったです。看護助手という仕事の、やりがい、大変さ、不甲斐なさなどが伝わるいい作品でした。最近入院していたので、色々と自分の状況に重ね合わせて読むことができました。

絵は下手っぴなのに、すごく下手っぴなのに誰が誰だかわからなくなるのに、腕がミョーんと伸びているのに。泣いてしまいました。たくさんの患者さんのお話がほんわかしていてそして悲しいです。