レビュー一覧

良いお話なんだよ〜！　主人公２人も良い人なんだよ〜！　でもね、もうお腹いっぱいなの、善人のお話は！！　カーラー・コールタ―の作品は良い人であふれていて、邪悪な脇役や嫌味は主人公は皆無です。それはそれで素晴らしいけど、何冊か読んでいくと「もうこのパターンはそろそろ……」となってしまったのです。カーラ・コールターが悪いのではありません。全て私が悪いのです。ロマンティックな要素はいっぱいだけど、少し物足りなく感じてしまう……ない物ねだりなところがマイナスの理由です。★は４だけど、本当は辛めに３・５くらいです。

ほかの方はすばらしいレビューでしたが、私はそれほど絶賛するほどではなかったです。特に苦もなくナニーと皇太子の結婚。元は政略結婚だったようですが、誰でも良いなら初めから愛する人と結婚すればよかったのでは？ただただヒロインの心の葛藤ばかりでちょっとイライラしたかも・・・しかも王子様を探してるって幾つなんだ！って感じでした。

よくあるシンデレラストーリー、まさにその通りでした。でも、心理描写が巧妙で、途中、じわりとくるものがありました。ヒーロー役は言うまでもなく素敵です。星4つにしたのは、2人が結ばれるまでの過程を細かく描写したせいで字数が足りなかったのか、その後の2人が描かれてなかったのでマイナスにしました。ラストは良かったね！と心温まるお話でした。

シンデレラストーリーとしては、王道ですが、長年、ハーレクインを愛読している中で、1、2を争う位、読み応えの有る作品だと思います。主人公と、取り巻く人々の心情の変化のバリエーションが豊かで、読み進めるのが、楽しかったです。