レビュー一覧

西原さんの作品は絵柄や作風でかなり好みが別れるところだと思いますが、私は結構好きです。この作品も作者さんの子供の頃の話だと思われますが、なかなかディープな環境ながら彼女独特の感性で描かれていて惹き付けられます。女の子の純粋さしたたかさ、男の子とは違う現実的なところが面白く、特に切なく引き込まれました。やっぱり好みは別れると思いますが、私は読んでよかってと思いました。ただチケットが割高なので星マイナス１。ごめんなさい。

作者さんのインナーチャイルドケアになっているのだろうなと感じられる作品。不幸な目にあったそしてこれからもそういう環境から抜けられそうもないお友達に、必死で大丸のホットケーキのお話を聞かせて明るく送り出そうとする主人公。自分や恵まれてないお友達を守ってくれた、恵まれた環境に育った上から目線のお友達に笑顔でなつくそぶりを見せながらも、心の中でだいっきらいと言っちゃう主人公。ルックスも頭もそんなによくなくって、田舎育ちで貧乏で、家庭環境も良くない。いけてない主人公の少女時代。表面的には笑顔でもちょっと意地悪で、内面は複雑。人って、女の子って、本当こんな感じだよな。不幸な出来事もあの絵で、淡々と描いているところがなんともいえない雰囲気で好きです。

切ない気持ちになる。西原さんは苦労人だなぁ。

昔の自分と重ねてしまう。無意識に傷つけてしまった友達に言いたい「ごめんなさい」嫌な自分。惨めな自分。全く自分の中に好きな部分がなくて、劣等感を抱いていた忘れたいけどそれも自分なのだと気づかされました。

読むとせつなくなる漫画です。誰もが持っている、失われた時間への郷愁というか。いろんなものを持ってそれでも前を向き生きていくことを思い出させてくれます

泣けました。あまりに切なくて。私は感動しました。女の子ってせつないです。

半半分自伝的漫画なのかな。切ないような、無力感のような気持ちになります。こんなに底辺な世界育った子が、たくましく生きていたり、やっぱり幸せになれなかったり。自分が子にしてやれることについて色々考えさせられます。

西原理恵子大好きです。女の子のうちに読みたかったな〜

そうそう、と共感できる事や、そうだったんだ、と昔の友達の顔が浮かんだりする本でした。沢山の人に読んでほしいです。

読んでいると切なくて涙が出そうになりました。今もどこかにこういう女の子達はいるんだろうな。