レビュー一覧

ゆったりとした繊細な描写が素晴らしい！ 心の中で笑ったり、涙ぐんだりしながら読みました。映画版で是枝監督がどのシーンをどんな風に描いたのか比べてみるのもおすすめです。

お父さんのお葬式で姉妹の前ですずが感情を爆発させて嗚咽するシーンの描き方は凄いと思った。つい涙も出てしまった。会話のテンポが軽妙で向田邦子のドラマを思い出した。しかし巻を重ねるごとにだらだらしてきて惰性？と感じるようになってきた。終わり方って大事だなとつくづく思う。

ぐだぐだで意味不話。コレのどこが面白いのか全くわからないw

他の方々も書いていらっしゃるように、小さい枠に台詞が詰め込めすぎで、妙に解説的な会話が気になりました。そして、この三姉妹の次女と三女は一体??　ギャクっぽくするための設定なのかもしれませんが、父親のお葬式に参列するのにこのいでたちは、、成人しているのに、挨拶もロクロク（どういう事情があっても）、、私はこういうのダメです、、

すずちゃんの成長がとても微笑ましく思います。姉妹それぞれの恋愛模様も繊細に描かれていると思います。

凜と生きる三姉妹に、これまた凜とした腹違いの妹。腹違いって、大概父を挟んだ母の、女の確執を娘が引き継ぐのに、と想定されるのに、そこを越えた哀しさを共感したのでしょうか。冒頭部分の、電車で別れ際の「うちに来る？」は感じ入りました。その後はもう本当にヒトの営みが美しい…鎌倉がなんだか好きになる…というココロです。先が、彼女らの成長というか生き様が楽しみです。

平和で平凡な生活のなかに、時々ふっと予告もなく残酷な現実が現れる。私自身の生活とよく似ていたりして読むのが少し辛かったり悲しかったりしました。

こうゆう優しい日常を描ける作家さんでしたね。すごく良いです。いつまでも続いてほしいと思います、もうすぐラストなのでしょうか

久しぶりに人って、絆っていいなーと思わせてもらった物語でした。登場人物の一人一人にそれぞれの物語があって、それぞれにもがきながらいきてて、その真ん中ですずちゃんがいろんな人と繋がっていて。心に染みる物語でした。なんだかんだといっても、人間すてたもんじゃないなぁと、ホッとしました。明日も誰かを信じていける気がします。

素晴らしい作品です。重いテーマですが、さらりと読ませてくれます。そしてホッコリホロリとします。単行本で欲しくなりました！