●自己紹介をお願いします。

緒川千世と書いて「おがわちせ（Ogawa Chise）」と読みます。
短くて読み易い名前をと思い考えたペンネームですが、結構読み間違えられています。
しくじりました。「ちよ」ではなく「ちせ」です。

●BLとの出会いを教えてください！

BLとの出会いは中学生の頃だったのではないでしょうか。
田舎だったので二次創作BLに出会う前に本屋さんで商業BLに出会いました。

●BLを書いてきて「こういうところが好き！」という点はなんですか？

・幅が広くて多様性に富んでいる所
・それを受け入れてくれる土壌があり読者さんがいる所
・性差を描く必要がなく、二人きりにさせるのに理由を足さなくても良い所
・同性ゆえのコンプレックスとか劣等感とかライバル心とかが恋に変わる所

●デビューした時と今、自分の中で「変わったな」と思うところと「変わらないな」と思うところはなんですか？

変わったのはキャラの体つきでしょうか。
昔は骨だけのキャラが多かったですが、最近は筋肉もついてるキャラも描くようになりました。
登場人物の年齢幅も少し広がりました。でも相変わらず華奢な人も若者も好きです。

●Hシーンを書いていて困ることはありますか？

前に特典や小冊子などで、ショート漫画でHシーンも入れなきゃいけない漫画を立て続けに描いた時は流石に少しHシーンを描くのがしんどいなと思いました。

●キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？

何か作品を観たり読んだりした時や他の原稿や絵を描いている時、何かのニュースを見た時色んな時に思いつきます。

●BLに限らず、影響を受けた作品はありますか？

私の漫画を描く上で指針にしているのは徳弘正也先生の「狂四郎2030」です。
どんなジャンルでも愛が描かれているものが好きです。

●漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか？

設定を考えている時が一番好きです。
次はペン入れです。

●先生の書かれた作品のご紹介とアピールポイントをお願いします！

『ラクダ使いと王子の夜』
表題作は良い人しか出ていなくて優しい気持ちになれるアラビアンストーリーです。
他は読む人を選ぶクズしか出てこない兄弟もの、親子ものも入っています。

『カーストヘヴン』
格差階級BLです。
鬼畜眼鏡の攻めと鋼メンタルの超強気受けがメインカプで、優男といじめられっ子のカプや不良と優等生のカプなど、
スクールカーストの中であれこれしてる色んなカップリングが読めます。
あんまり信じてもらえないけどハッピーエンドを目指して描いています。
エンディングは思いついているので、そこに辿り着けるよう試行錯誤しています。

『誤算で不幸な恋話』
コミックス『誤算のハート』と『終わらない不幸についての話』の
おまけや同人誌で描いた漫画を集めたコミックスです。
カップルは成立しているのでカップルのいちゃいちゃが読みたい方に。

●今後の目標、野望を教えてください。

漫画をもっと早く描けるようになってもっと色んな漫画を量産したいです。

●これから挑戦してみたい設定やシチュエーション等を教えてください。

いろんな漫画を描いてみたいです。
民族ものやファンタジー、SFもののネタもあります。
今は痛い作家のイメージが強くなったのでコメディや優しいお話も描きたいですね。

●原稿を書く日のタイムテーブルを教えてください。

現在は朝ごはんを食べた後10時頃から休憩を挟みつつ18時頃までお仕事をしています。
忙しい時は夜ごはんを食べて少し休んでから24時頃まで原稿をします。

●熱心な読者の方へメッセージをお願いします！

暖かい応援、いつも本当にありがとうございます。
ちゃんと届いていますし、感じています。
くじけそうな時も後ろ向きになる時も多いですが皆様の応援のおかげでなんとかここまでやってこれました。
これからもたくさん漫画を描いて恩返ししていきたいと思っているので、願わくばその中に貴方の心に残るものがありますように。