●自己紹介をお願いします。（趣味、性格、ペンネームの由来…など自由にご回答ください。）

こんにちは、川唯東子と申します。大阪在住です。超インドア派でお酒とアートが好きです。

●BLとの出会いを教えてください！

中学生の時に今で言う腐友と出会い、当時大流行していたサッカー漫画に激しく萌え盛る日々でした。

●BLを書いてきて「こういうところが好き！」という点はなんですか？

BLはある意味ファンタジー、恋愛ファンタジーだと思っているので「そんな阿呆な…」と思うところも萌だけを頼りに描き切ってしまえるところが好きです。あと例えば上腕二頭筋なりおヘソなり肩甲骨なり、「男の人のこの！この部分に萌えるんだよ〜!!」というあまり人には言えない心の叫びをおおっぴらにネチネチ描けるところでしょうか。

●BLを書く上で楽しいと感じることを教えてください。

上にも書きましたが、男性独特の美を描けるところ。ヒゲやへそ毛や乳首を描いても怒られないどころか、それに一緒になって萌えてくれる読者さんがいますからとっても幸せですよね！

●Hシーンを書いていて困ることはありますか？　

単純に画力がないので人間二人が裸でくんずほぐれつ絡み合っているのを描くのが難しいです。あと攻めのお尻をどうやったら間抜けにならずに格好良く描けるのか悩みます…。

●キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？

お布団に入って目を閉じて眠り込むまでのぼんやりした時間が一番お話がまとまります。枕元にはメモ帳必須。

●漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか？

ホワイト！やっと作画が終わった嬉しさを噛み締めます。それ以外ではプロットです。エピソードを積み重ねて順番考えて、お話を構築していくのが面白いです。

●先生の書かれた作品のご紹介とアピールポイントをお願いします！

「loveholic〜恋愛中毒〜」

初めての連載で初めての社会人ものでした。連載漫画の描き方をまったく分かっていなかったので手探り感満載です。広告代理店勤めのエリートな攻とわがままカメラマン受の仕事面、恋愛面での攻防を楽しんでもらえればと。
エリートで高スペックな攻は後にも先にもこの人だけじゃないでしょうか。

「胡桃の中」

ちょっと胡散臭い画廊が舞台です。修復師でもあるオーナーが良いこと悪いこと色々してます。実存する画家がテーマのお話あり、完全に空想画家のお話あり、贋作盗難何でもアリです。アートに興味のある方、もちろん無い方にも気軽に楽しんでもらえると嬉しいです。一話完結タイプです。

「あの角を曲がったところ」

大好きな年下攻です。大人振りたい年頃の攻がひと回り近い年上の彼氏にコロコロ手のひらで転がされてます。10代独特のその青さが愛おしいなー、と感じてもらえれば。

「雫 花びら 林檎の香り」

デレないツンツンな攻めを描こう!!　と描き始めたお話でしたが、想像以上のツンな男になってしまいました…。まったくデレない、そのツンツンの合間にほんの一滴の甘さを落とし込むのがとても楽しかったです。逆に受けはちょっと空気の読めない残念な大人ですが、このぐらいでないと攻めのガードを突き破ってくれないので、結果うまくハマった凸凹カップルになってくれたのかな、と思います。楽しんでいただけたら嬉しいです。

「カフェラテ・ラプソディ」

ギャップのある攻め、というのがテーマでした。外見は大人だけど中身はまだまだ子供というバランスの悪さを、上手く舵取りしてくれる人に出会って花が咲けばいいなあ、と。あと「コズミック・ラテ」の話を知っていつかネタに使おう！　と思ってました。
宇宙の色共々ちょっと非現実的なお話かもしれませんが、漫画だからこそほっこり楽しんでもらえると嬉しいです。

●熱心な読者の方へメッセージをお願いします！

日常の生活の中で、ふとした時に感じるキュンとする瞬間や切ない感情を描きたいなあ、といつも思って原稿に向かっています。あまり枠からはみ出せない性格なので決して派手な物語ではありませんが、なんてことのない一瞬を上手くキラキラ輝かせて、ほんの少しでも皆様にキュンとしてもらえれば、嬉しいです。これからもよろしくお願いします。