喪服の愛人

小越先生の絵が綺麗で読みやすかったです。ヒーローヒロインは共に美しく魅力的でした。ベッドシーンがセクシーでしたが、ヒロインは仕事熱心で自立した女性でした。ヒーローが亡くなった妻を忘れられないと思い、ヒーローの元を去ったヒロインに愛していると告げたヒーローが誠実で素敵でした。

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ヒロイン…色々な意味で不幸を背負いすぎている気がする。孤児院育ち、結婚した夫はゲイで偽装結婚、ヒーローに出会うも元妻の身代り…。なのにたくましいヒロインです。元夫の儀両親の面倒まで看る孝行嫁。展開が激しいようで、上手くまとまっています。

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作者さん買いです。これは橋本多佳子先生の『秘書以上、愛人未満』のヒーローのお兄さんの話だったんですね。あのタンカーの事件の陰で、更にこんな被害者がいたのですね。ヒロインは夫にこんなに酷い目にあわされていながら、夫の両親を大切に守り面倒を見てきました。彼女がどれだけ愛情に飢えていたのか考えると切ないです。そしてヒーローと亡き妻の映像を見てしまった時のヒロインの悲しみと絶望を思うと、可哀想で本当に切ないです。ヒーローが自分の気持に気が付いてくれて良かったです。

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最初から最後までストーリーがきちんとできていておもしろかったです。お互い元のパートナーと色々あって傷ついた分、幸せになって欲しいなぁと思えるような作品でした。【ネタバレ】★ヒロインについて→元孤児で人の愛に飢えていた。結婚前から元夫の家族に愛されて幸せだったが、元夫にはそこにつけこまれた。元夫は実はゲイで（初夜に告げられた）両親を悲しませたくないなら黙っていろと要求、ヒロインはなすすべなく沈黙。が、夫は秘密の生活に嫌気がさしついにボーイフレンドと駆け落ち、海外で贅沢三昧、習慣化したドラッグにまみれた生活のためにお金が必要で、色々やらかした上でああなった。うーん。★ヒーローについて→父親が会社経営の傍ら裏では汚職まみれに。弟は誘拐されるわ、自分も汚職に加担させられそうになるわ、で大変な子供時代を過ごす。父親は逮捕後服役中に心臓発作で急死、母親は父の裏切りに自殺未遂…。母と弟を守る為に必死で、会社も頑張って立て直した。で、母親が引きこもってる島の別荘で元妻と出逢い、家族丸ごと暗い闇の底から引っ張りあげてくれた彼女と結婚、愛する喜びを知った。が！なんと元妻は末期がんでした…ヒロインと出逢ったのはその元妻（妊娠5ヶ月）の1年目の命日で、元妻と同じ赤い髪のヒロインに惹かれ、慰められたっていうオチ。★全体ネタバレ→元妻の話を聞いた後でもヒロインは少しでもヒーローの慰めとなるなら、と関係を持ち続け、ある日妊娠。結婚しようと言われるが、ヒーローはまだ元妻を愛していて、それは耐えられるが子供まで亡くなった子の代わりになるのは耐えられない、といって拒絶。すったもんだあった挙げ句、後日ようやく自分の気持ちに気付いたと言うヒーローに再度プロポーズされて、やあっとハッピーエンド。

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作者買いです。小越なつえさんの作品には時々、おまけがあります。作者さんのユーモアあふれるお人柄が垣間見られるような、楽しいページ。実は本編と同じくらい、このおまけページが好きなんです。もちろん本編も素敵なストーリーと絵で、無期限で購入しても損はしません。太鼓判を押します。

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