アンドロ魔女と蛇が棲むボーイ

厄災を運ぶ白髪の魔女、イザベル。男子禁制の魔女の国で大鳥南湖と禁じられた接触を果たし、反動で陰茎が生えてしまう。怒れる母親により魔力を奪われた状態で日本へと追放され、怪奇探偵の大鳥南湖の助手となるが、彼もまた体に蛇が棲む異端の男であった。【全51ページ】

離婚し、田舎の泡村に引っ越してきた鞘師凌平。住民から収穫祭に誘われ、会場となる井水神社を訪れるが、そこで地下に捕らわれた少年を発見。言葉を話せない彼から甘い匂いが放たれているのを不審に感じ、怪奇探偵の大鳥南湖に調査を依頼する。助手となったイザベルを連れて泡村を訪れた南湖、危険を顧みずに調査を進め、村の暗部に近づいていく。【全54ページ】

スペインはカタルーニャ地方のとある山岳地帯で失踪事件が発生。妖の仕業だと疑う南湖とイザベルは現場となったエスポットの町へ向かうも、そこではカタルーニャ独立運動や四百年前にサンタ・テレーサ修道院で火あぶりの刑に処された修道士と魔女と呼ばれた女の謎が複雑に絡み合っていた。【全56ページ】