従姉ヴァレリア

人はだれも運命という名の出会いを持っている。それはわたしたちが望もうと望まないとかかわりなくやってきて人を定められたレールの上へみちびいてゆく。出会い――そして別れ。それは人生の分岐点……。8年振りに帰ってくるという従姉・ヴァレリアからの手紙に有頂天のモナ。しかしそれは、想像もつかぬ程の陰謀と愛と憎悪の交わる壮絶な物語のプロローグでしかなかった――……。

（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）

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• 5

  翠さん

  2017-04-16
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  ヴァレリア（マリー）からの激しく一途な愛情が、読んでいて悲しくなるほどでした。相手のモナは恋がどんなものかもまだ分かっていない女の子で、可愛らしいけれどヴァレリアが可哀そうに思うシーンも。独りよがりの愛は相手を傷つけるけれど、そうならざるをえなかった背景も納得できて、読み応えがありました。

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