迷いの山の恋狼 第三話
火遊びが本気になるとき、男たちの肉体が、甘く絡みあう。
山を下りようとした白瀬臨は、何度も同じ場所に戻ってくることに気づいた。
「臨さん、父さんたちが、必ず山を下りるようにいったのに……」
振り返ると、なんとそこに愛くるしい露草がいて、頭からは犬の耳が飛び出しているのだった。
「お願い、ここから離れて!」
必死の形相で言われたが、既に時遅く、露草の後ろには眼光鋭い二匹のニホンオオカミが……。
臨は、露草と美青年黄苑と道理こそが、探し求めていたニホンオオカミの生き残りだと知る。
そして日々、黄苑と道理が激しくまぐわいながら、お互いを慰め合っていることも。【全33ページ】
山を下りようとした白瀬臨は、何度も同じ場所に戻ってくることに気づいた。
「臨さん、父さんたちが、必ず山を下りるようにいったのに……」
振り返ると、なんとそこに愛くるしい露草がいて、頭からは犬の耳が飛び出しているのだった。
「お願い、ここから離れて!」
必死の形相で言われたが、既に時遅く、露草の後ろには眼光鋭い二匹のニホンオオカミが……。
臨は、露草と美青年黄苑と道理こそが、探し求めていたニホンオオカミの生き残りだと知る。
そして日々、黄苑と道理が激しくまぐわいながら、お互いを慰め合っていることも。【全33ページ】
この作品の他の巻
【全5話】完結
迷いの山の恋狼
火遊びが本気になるとき、
男たちの肉体が、甘く絡みあう。
趣味でニホンオオカミを追う白瀬臨は、オオカミの声が聞こえるという、ある集落へ出かけた。
その村で昔、闘争が起き、オオカミたちは全滅したのだという。
白瀬はさっそく山に入るが、やがて迷い、暮れなずむ山の中に忽然と瀟洒な屋敷が現れる。
そこで美少年の露草に出会うのだった露草に懐かれて、白瀬は一晩泊まることにするが、屋敷にはこの世のものと思えない美貌を持った青年たち、黄苑と道理がいた。
夜中に、ふと気づくとそばには露草がいた。
そして、潤んだ瞳で白瀬を誘惑してきたのだ。
「臨さんに遊んでほしい……」それが、背徳の恋の始まりだった。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
レビューPICK UP
みんなの感想
迷いの山の恋狼 第一話
火遊びが本気になるとき、
男たちの肉体が、甘く絡みあう。
趣味でニホンオオカミを追う白瀬臨は、オオカミの声が聞こえるという、ある集落へ出かけた。
その村で昔、闘争が起き、オオカミたちは全滅したのだという。
白瀬はさっそく山に入るが、やがて迷い、暮れなずむ山の中に忽然と瀟洒な屋敷が現れる。
そこで美少年の露草に出会うのだった露草に懐かれて、白瀬は一晩泊まることにするが、屋敷にはこの世のものと思えない美貌を持った青年たち、黄苑と道理がいた。
夜中に、ふと気づくとそばには露草がいた。
そして、潤んだ瞳で白瀬を誘惑してきたのだ。
「臨さんに遊んでほしい……」それが、背徳の恋の始まりだった。【全33ページ】
男たちの肉体が、甘く絡みあう。
趣味でニホンオオカミを追う白瀬臨は、オオカミの声が聞こえるという、ある集落へ出かけた。
その村で昔、闘争が起き、オオカミたちは全滅したのだという。
白瀬はさっそく山に入るが、やがて迷い、暮れなずむ山の中に忽然と瀟洒な屋敷が現れる。
そこで美少年の露草に出会うのだった露草に懐かれて、白瀬は一晩泊まることにするが、屋敷にはこの世のものと思えない美貌を持った青年たち、黄苑と道理がいた。
夜中に、ふと気づくとそばには露草がいた。
そして、潤んだ瞳で白瀬を誘惑してきたのだ。
「臨さんに遊んでほしい……」それが、背徳の恋の始まりだった。【全33ページ】
迷いの山の恋狼 第二話
火遊びが本気になるとき、男たちの肉体が、甘く絡みあう。
美少年の露草に誘われて、甘すぎる一晩を過ごした臨。翌朝、露草の媚態をネタに思わず、自分を慰めそうになって、自分で自分を戒めるのだった。
それと同時に、睦言で、露草が「黄苑や道理も舐めてくれる」と囁いていたのを思い出す。
露草と、屋敷の美青年の黄苑と道理がどういう関係なのか、いぶかしく思う臨の前で、今度は黄苑と道理が、朝から舌を絡め合う濃厚な口づけを交わし合っているではないか!?
もしかして、ここは、知る人ぞ知る男娼の売春宿なのだろうか?
すべてに戸惑う臨だったが……。【全33ページ】
美少年の露草に誘われて、甘すぎる一晩を過ごした臨。翌朝、露草の媚態をネタに思わず、自分を慰めそうになって、自分で自分を戒めるのだった。
それと同時に、睦言で、露草が「黄苑や道理も舐めてくれる」と囁いていたのを思い出す。
露草と、屋敷の美青年の黄苑と道理がどういう関係なのか、いぶかしく思う臨の前で、今度は黄苑と道理が、朝から舌を絡め合う濃厚な口づけを交わし合っているではないか!?
もしかして、ここは、知る人ぞ知る男娼の売春宿なのだろうか?
すべてに戸惑う臨だったが……。【全33ページ】
迷いの山の恋狼 第三話
火遊びが本気になるとき、男たちの肉体が、甘く絡みあう。
山を下りようとした白瀬臨は、何度も同じ場所に戻ってくることに気づいた。
「臨さん、父さんたちが、必ず山を下りるようにいったのに……」
振り返ると、なんとそこに愛くるしい露草がいて、頭からは犬の耳が飛び出しているのだった。
「お願い、ここから離れて!」
必死の形相で言われたが、既に時遅く、露草の後ろには眼光鋭い二匹のニホンオオカミが……。
臨は、露草と美青年黄苑と道理こそが、探し求めていたニホンオオカミの生き残りだと知る。
そして日々、黄苑と道理が激しくまぐわいながら、お互いを慰め合っていることも。【全33ページ】
山を下りようとした白瀬臨は、何度も同じ場所に戻ってくることに気づいた。
「臨さん、父さんたちが、必ず山を下りるようにいったのに……」
振り返ると、なんとそこに愛くるしい露草がいて、頭からは犬の耳が飛び出しているのだった。
「お願い、ここから離れて!」
必死の形相で言われたが、既に時遅く、露草の後ろには眼光鋭い二匹のニホンオオカミが……。
臨は、露草と美青年黄苑と道理こそが、探し求めていたニホンオオカミの生き残りだと知る。
そして日々、黄苑と道理が激しくまぐわいながら、お互いを慰め合っていることも。【全33ページ】
迷いの山の恋狼 第四話
火遊びが本気になるとき、
男たちの肉体が、甘く絡みあう。
「本当は、朝、さよなら言いたくなくて…」
涙ぐみながら縋りつく露草を、
どれほど愛しく思っても、山に棲むオオカミである以上、
臨にはどうすることもできない。
せめて昨夜のように遊びじゃなくて、もっと深く愛したい――
臨は露草の尾の後ろにある割れ目にそっと指を伸ばした……【全33ページ】
男たちの肉体が、甘く絡みあう。
「本当は、朝、さよなら言いたくなくて…」
涙ぐみながら縋りつく露草を、
どれほど愛しく思っても、山に棲むオオカミである以上、
臨にはどうすることもできない。
せめて昨夜のように遊びじゃなくて、もっと深く愛したい――
臨は露草の尾の後ろにある割れ目にそっと指を伸ばした……【全33ページ】
迷いの山の恋狼 第五話
火遊びが本気になるとき、男たちの肉体が、甘く絡みあう。
人間とオオカミの化身と。禁断を犯して露草を愛してしまった臨は、少年を人間界に連れて帰りたいと思い始めた。そんな折、山に少女が迷い込む。人間に追いやられ、かつて一族を全滅させられた黄苑と道理に、臨は少女を探すのを手伝ってほしいと頼むが……。
背徳の恋、完結。【全33ページ】
人間とオオカミの化身と。禁断を犯して露草を愛してしまった臨は、少年を人間界に連れて帰りたいと思い始めた。そんな折、山に少女が迷い込む。人間に追いやられ、かつて一族を全滅させられた黄苑と道理に、臨は少女を探すのを手伝ってほしいと頼むが……。
背徳の恋、完結。【全33ページ】
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