わくとこまこ

「前衛的」なマンガ作品。「実験的」ですらある。コマ割り、構図、絵の筆致そのものに至るまで、極めて完成度が高く、それでいて躍動感にあふれている。セリフやモノローグでの言葉の選び方も見事で、本当の意味で「洗練」されていて、これがプロの仕事か・・・と驚くばかりです。主人公の「こまこ」がとても可愛いです。「こまこ」という名前もいいですね。僕は小説投稿サイトに自作を投稿する素人の物書きですが、こういうネーミングが出来るといいなあ、と感心してしまいます、というか、うらやましい。今までに見た女の子キャラの中でもダントツの可愛さで、もう紙面に登場するこまこ、どれ一つ取っても全部可愛いです。百合って本当、不思議な魅力があります。奥の深いジャンルだと感じます。「愛とは何なのか？」という命題に、ダイレクトに迫ることが出来るスタイルであると感じます。これを男性の作者が描く、というのも不思議な気持ちがします。いや、男性だから、逆にこういう迫り方が出来るのか？二人はこれからどうなってしまうのだろう？ 一過性の「夢」のような恋なのか？ それとも・・・先を読むのが楽しみです。とにかく、作者の圧倒的な才能に驚かされる、そんな作品です。

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