王国の鍵

この作者さんの作品はどれを読んでも熱く爽やかな読後感がある。独創的で不思議な世界に引き込まれ人生に必要なもの、切なく尊いものを大切にしようという気持ちを教わることが出来る。たくさんの人に読んでほしい。

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二十年ぶり位に再読しました。戦乱の世、王と後継者を失い手詰まりの国が、起死回生の一手となるかも知れない伝説のアイテムを求めます。常に付き纏う不穏と災厄の予感、敵味方も判別し難く、何が真実かすらもはっきりとしない中、否応無しに巻き込まれていく少年が、過酷な体験を経て自分の意思で究極の選択をしていく成長物語であり、絶対的な保護者であった者と次第に対等に向かい合い、信頼と友情を築きつつも、運命はそこで留まってはくれません。終盤、その「二人」が総てを飲み込んで別れるシーンがとても印象的で、初読の時から自分が歳を取った今、ただ切ないだけではない感慨を覚えました。古いと敬遠せず、或いは最初の頃の主人公の子供っぽさに投げ出さず最後まで、若い方にも読んで頂きたい作品です。二十年後に読み返すと、また違った感動を得られる事と思います。

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完璧なファンタジー作品です。きっかけ、成長、別れ、自覚、守られていた時代の終わり、です。昨今のゲーム系ファンタジーじゃないですが、これが正当な筋ですよね。このタイプのお話では完璧なハッピーエンドにはなりづらいのですが、遠い約束が残ったので悲しい終わり方ではないです。絶対暇すぎる時間を能力駆使して、のぞき見していることでしょう。

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作者さんが学生時代から大好きで、当時は紙の本だけでしたがたくさん集めてました。その延長と言うか。やっぱり面白い。綺麗な絵で、それのみで通せるのに、時々ギャグ顔なんかも入るし。軽い感じの中に重い事もはらんでくる。さすがです。やっぱり大好き！

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壮大なスケールと魅力的な登場人物。綺麗な絵。次が楽しみなストーリー。一巻から六巻まで一気読みしてしまいました。完結していて良かったです。

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