恋のまんなか

キラキラしたガラス細工のような物語。大人になりかけで、でもまだまだ幼い子供の時代のひと夏の逃避行。バッドエンドになりませんように、、、と思いながら読みました。まだ自分達には何の力も無い事を、理解している2人が切なかったし可愛いかったです。その後の2人が読めて安心しました。幸せのお裾分けしてもらった気分。この絵柄でこのお話なのがとても良かった。大好きです。

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表紙絵は癖あるな〜とちょっと思ってしまうのですが、マンガの絵はけっこう好きです。かわいいのに重た目なお話ですね。

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おいおい、すごいぞ！！！！めちゃくちゃよかった！！表紙からはこんな話だとは全く想像できなかった。巧い！美しい野菜を読んで作家さんのファンになり昔の作品もぼちぼち読んでいるのですが、これはすごい！なんという話の運び方、そしてまとめ方。最近読んだ中では一番いい、これまで読んできた中でもかなり上位。世の中の人全員に読んでほしい。傷を抱えた少年二人が癒し合う、と言ったらベタなんだけど、それを嫌味なく見事に描き切っていて後味も最高。

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初めは単純にヤンキークズ君と真面目君かな？と思ったら、それはそうなんだけどもっと色々重かった。松原君も最初ヘラヘラしててちょっとムカつくと思ったけど、殻の向こう側はまだまだ子供で…。ムカつくと思った松原君は可愛くちょっと大人になるし、まじめな司君はちょっとおバカな方向に開き直ってちょっと大人になって。最終話の「こんなわたしにあなたがしたのよ」が可愛くて笑う。ああいうラストもいいと思う。けど何年後かの2人が巻末にあって、それはそれで良かった。この人の絵は癖もあるしあまり上手でもないから他の作品で低評価つけたものもあるけど。これは好きです。どっちも男男したキャラじゃないからかな。

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絵は綺麗では無いのかもしれませんが、攻めの子がどんどん受けの素直さにハマって行く過程がとてもドキドキします。そして、2人とも親に問題を抱えてる悲しみやお互いに依存する理由も良く描かれてると思います。

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