わたしは真悟 5

産業用ロボットが、ある日突然意識を持った！　それは、少年さとると少女まりんの純粋な心が作り出した意識でもあった！父親から「うちの会社にロボットが入社する」と聞いたさとるは、興味津々。モンローと名付けられたロボットとさとるは出会うが！？【全226ページ】

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わたしは真悟

著者楳図かずお

ジャンル：青年漫画
長さ：218ページ
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作品詳細

著者楳図かずお
発行小学館
ジャンル青年漫画:人間ドラマ/SF・ファンタジー/亜人・人外
タグ舞台化
年代 1980年代
雑誌ビッグスピリッツ
レーベルビッグコミックス
紙初版日 1983年10月29日
レビュー
5.0 （5人） 5

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産業用ロボットが、ある日突然意識を持った！　それは、少年さとると少女まりんの純粋な心が作り出した意識でもあった！父親から「うちの会社にロボットが入社する」と聞いたさとるは、興味津々。モンローと名付けられたロボットとさとるは出会うが！？

（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）

5 2 たいやき文庫本で昔に所持していましたが手放してしまったので、久々に読み返したくなりこちらでレンタルしました。この漫画は楳図かずおの最高傑作だと思う。工場見学で偶然出会い、お互い一目惚れしあった悟（さとる）と真鈴（まりん）。こどもである時期にしかできない純粋な初恋。だが、こどもであるが故、周囲の大人の手で無理やり引き離されてしまった。その陰で人知れず偶然が重なっており、二人の手によってただの工業用ロボットに自意識が芽生えていた。そのロボットがタイトルの”真悟”（悟と真鈴から漢字をとった）であり、主人公である。物語にはロボット（PC・マシン）によって仕事を奪われる社会とそこから派生する貧困、AIに芽生える自意識、「おもちゃ」と兵器、コンピューターネットワーク、ハッキング、監視社会の恐怖、など現在では大分身近になってきたのではないかと思うテーマが織り交ぜられている。使い古されたテーマにも思えるが、東京タワー・真悟がネットワークで全ての情報と繋がったシーン・寝たきりの少女との交流・結婚式・ボロボロに壊れながらもメッセージを伝えるために進む真悟・最後に残った二文字・・・。これらのシーンでは震えるほどの熱量を感じた。洗練されてはいないかもしれないが、圧倒される何かがある。非現実的過ぎたり整合性に欠ける所は多々あるけれど、そこには私は目をつぶる。1982年から1986年まで連載されていた作品なので、表現や道具は所々古臭く感じられるし絵柄も昭和を感じるが、それを差し引いても各話の扉絵がとても美しい。まりんも美少女感が伝わってくる。まあ、古いけど読み応えがあります。おススメ。 2017-08-27 757485 1 1 fAl7-a-v2 bkofm-%A4%BF%A4%A4%A4%E4%A4%AD-v2