きみは透明

作者さんの作品を見かけると必ずチェック！ 心温まる作品を描かれる方です。画とストーリーがとてもマッチ！

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初めて作者さんのお話よみました。他の方も書かれてますが暖かい気持ちになるお話ばかりでした。

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「きらきらと~」では、胸やら涙やら色んなものを絞られた（笑）作者買いです。こちらはもっと初期のものらしい中編と短編2本が入っています。カヌーの話では、他人に対して壁を作っている男の子が、意外な程に屈託の無い笑顔を見せるのにハッとしました。この手の話だと、通常はもっと跳ね付け続けるような気がしていたので、傷付いてはいても拗らせてはいない男の子がむしろ新鮮に映り、若さ特有の回復力の存在を感じられて羨ましかったです。（それに比較して、爽やかスポーツ少年ポジションのレジェンドの器の小ささよ…。）「きらきらと~」では雪が印象的な役割を果たしますが、この作品ではカヌーのパドルの上げる水しぶきが降り注ぎます。こういう漠然とした小道具の使い方が昔から上手い人だったんですね。女の子は懐かない猫をしつこく追いかけるのに喩えられてはいるけれど、踏み込み度合いにウザさはないのが好印象でした。次の幼馴染物は、ちょっと展開が急過ぎた感が。ああもあからさまに迫って来るのは珍しいですね。良く言えば裏が無くて、これもユニークだなあ。最後のご飯の話は、節度のある距離感の大人で安心でしたが、店の裏でまかないは親密感の表現としてツボでした。女子高生と大人の言葉のニュアンスの含め方の違いを上手く使っています。総合して、まだまだ発展途上の作品という印象ですが、それぞれにこの作者さんらしい繊細な色が良く出ているとも思います。そして何より、あとがき漫画のネコが可愛い！　釘付け（笑）

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