罪に濡れたふたり 16
愛すれば愛するほど、2人の距離は遠くなる。近づけば近づくほどに、決して私とあなたには手に入らないものを思い知らされる。それでも由貴――あなたのすべてが欲しいと思う私は、弟を愛することをやめられない私は、罪深いだけの存在なのでしょうか?ただひとりの男を――愛しただけなのに。【全185ページ】
この作品の他の巻
【全18巻】完結
罪に濡れたふたり
二度と会うはずのない出会いが、偶然つれてきた恋。けれどそれは決して実らない禁断の果実。傷心旅行のローマで、19歳の女子大生・香純(かすみ)が出会った日本人の男のコ。名前も知らない彼に惹かれ、一夜の愛を交わした香純。だが運命のいたずらは、彼が由貴(よしき)という名の弟であると告げるのだった!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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みんなの感想
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切ない (3人)
王道 (2人)
罪に濡れたふたり 1
二度と会うはずのない出会いが、偶然つれてきた恋。けれどそれは決して実らない禁断の果実。傷心旅行のローマで、19歳の女子大生・香純(かすみ)が出会った日本人の男のコ。名前も知らない彼に惹かれ、一夜の愛を交わした香純。だが運命のいたずらは、彼が由貴(よしき)という名の弟であると告げるのだった!【全188ページ】
罪に濡れたふたり 3
姉弟として、血のつながりという呪縛を前にしてもなお、お互いへの想いを断ち切ることができない香純と由貴。離れれば離れる程に、その想いは深まり、さらに高まってゆく。【全190ページ】
罪に濡れたふたり 5
“2人は姉弟じゃないかもしれない…!?”そんな2人の願いも儚く消え、ついに由貴との別れを決意する香純。けれど離れようとすればするほど、忘れようとすればするほど、香純の心は由貴でいっぱいになってゆく──。ちぐはぐな想いを持て余し、母親のいるN・Y(ニューヨーク)へと向かった香純。ところがひとり降り立った地は…!?【全191ページ】
罪に濡れたふたり 6
姉さんを取り戻すためなら、どんな悪にだってなれる。由貴の激情に、弟への想いを断ち切ろうとしていた香純の心は揺れる。そして、いまだ由貴への想いに執着する恭子は――。【全188ページ】
罪に濡れたふたり 9
由貴の目の前で指輪を捨て、別れを告げた香純。それは、断ちがたい由貴への想いのなかで生きていこうとする、香純が下した決断だった。けれど、由貴はそんな香純に言う――【全187ページ】
罪に濡れたふたり 10
“うんざりだ”受話器から聞こえてきた弟・由貴の言葉に衝撃をうけ、次第に壊れてゆく香純。それを利用し、簾はついに自分との結婚を、香純に承諾させる。けれどその当日、教会に現れた由貴は、香純に向かって、“うんざりするほど、香純を愛してるよ”と、告げるのだった。その言葉に香純は…!?【全187ページ】
罪に濡れたふたり 11
今度こそ、2人だけのどこでもない場所に2人だけで行こう――。由貴(よしき)の言葉のままに、2人でビルの窓から飛び降りた香純(かすみ)。奇跡的に助かったものの、由貴の意識は戻らないまま。そこに由貴の元恋人・恭子(きょうこ)が現れ、心中をはかろうとする。一方2人の母親・由香(ゆか)も、2人をなんとか引き離そうとして!?【全186ページ】
罪に濡れたふたり 12
どんなに愛してたってこの関係は、誰からも認められない。由貴(よしき)――私の愛する人。結婚も子供もあり得ない。だって彼は血の繋がった弟。それでも、互いへの想いは薄れることすらなく、誰も――たとえ母親でさえも私達を引き裂くことはできなかった。けれど今、私の中に芽生えたこの想いは一体…!?【全187ページ】
罪に濡れたふたり 13
“愛し過ぎて、一緒にはいられない――”と、由貴のもとから姿を消した香純を追いかけるため、病院を飛び出した由貴。けれど手術直後の体ではそれも叶わず、由貴はひとりNYに残される。一方、日本に帰国した香純は、もはや逃げることすら叶わない程、自分が由貴に囚われていたということに気づき…!?【全189ページ】
罪に濡れたふたり 14
ふたりの間に距離ができればできる程、あなたに囚われている自分に気づかされる。“由貴”――私の愛する人。姉弟と知りながら求め合ったあの日から、私達にとっては、共に罪を犯すことこそが運命。私を強く抱きしめて。あなたに縛りつけて離さないで。もう二度と、“地獄”に堕ちることのない様に。【全192ページ】
罪に濡れたふたり 15
幾多の障害から逃れ、ついに2人で暮らし始めた香純と由貴。けれど互いが互いを大切に思えば思うほど、“姉弟”という現実が、叶うことのない“夢”を打ち砕いていく。そして2人の母親・由香と、由貴の戸籍上の妻・恭子の妨害が、2人の心をさらに消耗させていくのだった。そんな時、香純のもとに…!?【全187ページ】
罪に濡れたふたり 16
愛すれば愛するほど、2人の距離は遠くなる。近づけば近づくほどに、決して私とあなたには手に入らないものを思い知らされる。それでも由貴――あなたのすべてが欲しいと思う私は、弟を愛することをやめられない私は、罪深いだけの存在なのでしょうか?ただひとりの男を――愛しただけなのに。【全185ページ】
罪に濡れたふたり 17
あなたを愛した時から、オレにはもう、あなた以外に欲しいものはない。姉弟だという事実でさえも、あなたへの想いを止める枷にはならないのだから。けれど香純――このオレの強すぎる想いが、あなたを苦しめているのだとしたら、あなたを怯えさせているのだとしたら、オレは――どうすればいい?【全189ページ】
罪に濡れたふたり 18
生き別れていた僕らが、他人として出会い愛し合ったあの日ーー今日という日の結末を、一体誰が知り得ただろう。姉弟としての再会よりも、恋人として共にいることを選んだ僕らを、人は罵り嫌悪した。けれどーーもういい。僕らは2人だけの世界で、永遠に愛し合うと誓ったのだから…。衝撃の完結巻!!【全195ページ】
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