風の大地 53
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風の大地
栃木県鹿沼カントリークラブの研修生、沖田圭介は、24歳と、年齢的には遅いスタートながら、プロゴルファーを目指すべく日々練習に明けくれている。だが、沖田はまったくの素人であるため、まだ上手に球を打つことができない。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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風の大地 1
栃木県鹿沼カントリークラブの研修生、沖田圭介は、24歳と、年齢的には遅いスタートながら、プロゴルファーを目指すべく日々練習に明けくれている。だが、沖田はまったくの素人であるため、まだ上手に球を打つことができない。【全223ページ】
風の大地 3
沖田の弱点はパットである。弱点を克服しようと、練習に励む沖田だが、鹿沼の重いグリーンでは、思うように球が進まない。その様子をみていたグリーンキーパーの小平は、グリーンの芝を改造してしまう。【全232ページ】
風の大地 4
球質が悪くなってきていることに悩んでいる沖田。練習の様子を見に来た宇賀神は、沖田が使っているクラブを見て、クラブがヘッドスピードを支え切れていないことに気付く。そこで宇賀神は、1本のドライバーを沖田に渡した。それは、今まで誰にも触らせたことのない大切なクラブだった。【全233ページ】
風の大地 5
プロテストが終わってから2か月が過ぎた。沖田は、プロになったものの、まだトーナメント戦の出場資格は持っていない。そんな沖田に、資格を得る前に腕試しとしてアジアサーキット全戦に出場させてはどうかと、小針プロから提案があがった。【全220ページ】
風の大地 6
フィリピンで行なわれているアジアサーキット第1戦で沖田と組んでいるキャディ、チッタは、サーキット全戦を一緒に転戦して欲しいと沖田から言われた。だが、チッタは一家の大黒柱でもある。3か月間のサーキット開催中の生活費を案じ、彼の家族は複雑な心境だった。【全212ページ】
風の大地 9
アジアサーキット第10戦最終日、沖田は、8番ホールでの第1打目を林に打ち込んだものの、松葉の隙間にボールを打ち、グリーン上にうまく乗せた。一方、ディボットバンカーの中にボールを落としてしまったジャンボ尾崎は、焦りのために、思い切ったプレーができない。【全211ページ】
風の大地 10
鹿沼に帰ってきた沖田は、彼に異様なまでの敵愾心を持つ研修生の長谷川博とプライドを賭けたホールマッチを行なう。どちらかが負ければ、相手のキャディをしなくてはならない。沖田に負けまいと、長谷川は日頃の練習の成果をここぞとばかりに発揮するが…。【全213ページ】
風の大地 11
日本プロゴルフ選手権最終日3番ホール。沖田は、だんだん強くなってくる風の動きを読もうとしていた。プレーを始める気配がない沖田に、彼のキャディをしている長谷川博は苛だち、沖田になにかとつっかかる態度をとってしまう。【全206ページ】
風の大地 12
17番ホール、林の中からの沖田のショットは、そのままカップに落ちた。ピンチを感じたジャンボ尾崎は、慎重にパットを決め、かろうじて首位を守った。一方、鹿沼でテレビ中継を見ていた鹿沼のグリーンキーパー、小平は、秋田にいるはずがない娘、明美の姿を目撃してしまう…。【全205ページ】
風の大地 13
7月上旬、全英オープンを3日後に控えた沖田は、雨の中、最後の調整をしていた。練習の様子を見にきた笠崎は、気をきかせ、物部父娘を鹿沼に呼ぶ。沖田は、麗子と静かな語らいの時を過ごした。【全205ページ】
風の大地 14
沖田は9番ホールの第2打で、ミスショットをし、ボールをグリーン左の茂みの中に落としてしまったものの、第3打でグリーンの上に乗せた。トップの成績である河内は、順調にショットを決めていった。【全208ページ】
風の大地 15
全英オープン3日目、決勝ラウンド。沖田は日本人ゴルファーである河内と回ることになった。河内は、実績が浅い沖田と回ることに反発を隠しきれないでいた。そして1番ホール。沖田の第1打は深いラフの中に落ちてしまった。【全213ページ】
風の大地 19
全英オープンの最後のパットを奇跡的に決めたことで沖田は、トップのノーマンと並んだ。あとは、ノーマンが5mのパットを決めるか、外すかで勝負が決まる。ノーマンの優勝か?プレーオフか?ノーマンの注目のパットが、今打たれた!!【全205ページ】
風の大地 21
全米プロ初日、沖田はスランプを乗り越えるキッカケをつかむため、レディスシャフトのクラブを使うことにする。これが良かったのか、15番ホールではイーグルを取り、復活の兆しが見えてきた沖田だったが、16番ホールでの第一打を林の中に入れてしまう。【全205ページ】
風の大地 23
全米プロ選手権・最終日。沖田は、1打差でトップをゆくウォーレンと同じ最終組となった。9番ホールで、第2打を深いラフに入れてしまったウォーレンだったが、運が味方したか、リカバリーが決まり、バーディで終わった。これを見た沖田は、動揺してしまい……【全204ページ】
風の大地 24
全米プロ選手権、最終日17番ホール。完璧なプレーで知られるシルバー・スコット・ウォーレンのボールが、グリーンを越え池の中に!沖田のバーディを直感したウォーレンがミスを犯したのだ。そして、沖田の第二打。師・宇賀神の教え通り、攻めの姿勢でピンデッドを狙った沖田のボールは……。【全206ページ】
風の大地 25
沖田が自信を持って放った2度目のティショットは、またしても池の中に。その結果、2位強敵ウォーレンに対して持っていたリードを、全て失ってしまう。しかし、このショットの結果に納得できない沖田が次に取った行動は、誰もの予想を超えたものだった。【全206ページ】
風の大地 26
突如、現れた傲慢な3人組を相手に、賭けゴルフの勝負に乗ることを決めた沖田。人の心を踏みにじる相手に対し、沖田は静かな闘志を燃やす。ルール決定に際し、相手の条件をすべてのんだ沖田だったが、その条件は自身に不利なものに。さらに3人組の実力が想像以上であることが発覚し…。【全206ページ】
風の大地 27
3人組との賭けゴルフ勝負は9番ロングホールに突入。だが、度重なる小川の卑劣な行為に沖田の怒りは爆発寸前に。そんな沖田に対し、敵であるはずの宮寺は、とにかく耐えるよういさめる。その宮寺の態度に、なにやらいわくを感じた沖田は、宮寺の過去に興味を抱く…。【全208ページ】
風の大地 33
ドバイ・オープン3日目、辛うじてトップを守りつつも、沖田のスコアは伸び悩んでいた。その最終ホール、2オンを狙い、アゲンストの風が吹くなかチャンスを待つアベルと、沖田の両者は気迫を込めてにらみ合っていた。そこにトップを狙う2位のウィリーや3位のウォーレンも到着して…!?【全204ページ】
風の大地 34
ドバイ・オープン最終日、9番ホール。2位に4打もの差をつけているにも関わらず、沖田はペナルティを払わずに水際からショットを打った。ゆるやかに飛んでいくボールを見て、誰もがハザードは越えられないと考えていた時、なんとボールの回転が変わりはじめて…!?【全204ページ】
風の大地 35
ドバイオープンで優勝が決定し、沖田は記者達に囲まれてインタビューを受ける。結果的には2位以下に8打差と圧勝のように見えたが、実際には大きな葛藤や重圧があったことを、素直に沖田は語っていく。その様子をテレビの中継でじっと見ていたアベルは…。【全204ページ】
風の大地 36
クラブ職人・杉山に出会い、マスターズを攻略するカギとなる“ドローヘッド”の製作を依頼した沖田。だが、その後も不安感から眠れない日々は続いていた。この日も寝付けなかった沖田は、気晴らしに真夜中のトレーニングに出かけるが、その途中、庭先で木を削ることに没頭する杉山の姿を見て…。【全204ページ】
風の大地 41
マスターズ最終日、最終組でプレーすることになった沖田。石倉や老キャディのジョー、恋人の麗子など、沖田を囲む人々は勝利を信じて見守り続ける。しかしそこには、オーウェン兄弟という高く厚い壁が立ちはだかり…。【全204ページ】
風の大地 42
マスターズ最終日最終組。ブラッド・オーウェンは持ち前の研ぎ澄まされた感覚を駆使して、冷静なプレー運びを見せていた。アマチュアながら首位をキープし続ける強敵相手に一歩も引けない沖田だが、その体には異変があらわれ出して…!?【全204ページ】
風の大地 43
マスターズ最終日、中盤の勝負所がやってきた!現在沖田は、アマチュアながら首位を走る強敵ブラッド・オーウェンを追うが、具合の悪くなった左足に不安を抱え、苦戦する。だが、どんな辛い状況下でも沖田は常に前を見続け、前進する!!【全204ページ】
風の大地 45
マスターズ最終日。首位を走るブラッド、猛追するシルバー・S・ウォーレンとアベル・コスタ。最大の武器である飛距離を捨てた沖田は、彼らにどう立ち向かうのか!?残り5ホール、オーガスタの戦いが熱い!!【全204ページ】
風の大地 46
マスターズ最終日。首位を走るブラッド・オーウェンは、風に翻弄されてスコアを落とし始める。熾烈を極める首位争いに、左足を痛める沖田は食い込めるのか…!?佳境にさしかかるオーガスタの戦いから目が離せない!!【全204ページ】
風の大地 47
マスターズ最終日。17番ホールでイーグルをもぎ取り、再び首位に立ったブラッドと、それを追うシルバーとアベル。そして沖田は、限界を超えた左足で戦い抜けるのか…!?激動の最終ホールへ!!【全204ページ】
風の大地 48
マスターズ最終日。18番ホールでバーディをとり、‐20で首位となったシルバー。沖田が優勝を果たすには、自身もバーディをもぎ取らねばならないのだが、沖田の球は最悪のライへ…!!【全206ページ】
風の大地 49
マスターズ最終日・18番ホール。シルバー・スコット・ウォーレンとのプレーオフに望みを繋ぐ沖田の一打は、奇跡を起こすのか?痛めた沖田の左足は…!?世界の頂点をかけた、熱き男たちの4日間にわたる死闘、ついに終幕!!【全204ページ】
風の大地 50
筋肉骨膜剥離の診断を受けた沖田の左足は、骨膜剥離の名医・ドクター平尾によって手術が無事成功。そのまま米国で静養することになり、焦る気持ちを抑え、治療に専念する。リハビリと痛みへの恐怖という、己との闘いが始まる…。【全204ページ】
風の大地 51
わずかな不安は残るものの、米国を離れ帰国の途についた沖田。日本で彼を待っていたのは、予期せぬほどの大フィーバーだった!その熱狂の中、親友・笠崎のプロテストと時を同じくして、沖田は大切な帰国第一戦に臨む!【全204ページ】
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