【全19巻】完結
新・花マル伝
一年生・氷室率いる国学舎高校は、全国高校団体選手権で見事優勝を飾る。しかし、その決勝の相手である瀬多高校に入学したはずの木元の名は、メンバー表にはなかった。勝ったにもかかわらず、氷室は一年前の花マルと木元との戦いの後から続く「渇き」をかき消すことができない。瀬多の監督である本庄は、木元には勝負師の飢えが足りないと、あえて試合には出さずに世界を目指せる器に育てようとしていたのだった。一方、花マルたち麻布台高校は、一年間の対外試合禁止を言い渡され、フラストレーションの溜る毎日を送っていた。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
レビューPICK UP
みんなの感想
新・花マル伝 1
一年生・氷室率いる国学舎高校は、全国高校団体選手権で見事優勝を飾る。しかし、その決勝の相手である瀬多高校に入学したはずの木元の名は、メンバー表にはなかった。勝ったにもかかわらず、氷室は一年前の花マルと木元との戦いの後から続く「渇き」をかき消すことができない。瀬多の監督である本庄は、木元には勝負師の飢えが足りないと、あえて試合には出さずに世界を目指せる器に育てようとしていたのだった。一方、花マルたち麻布台高校は、一年間の対外試合禁止を言い渡され、フラストレーションの溜る毎日を送っていた。【全220ページ】
新・花マル伝 2
互いに試合での対決を望む花マルと木元は、それぞれ柔道部監督の車と本庄に「練習試合を組んでくれ!!」と懇願する。両監督ともはじめは「ダメといったらダメだーッ」と認めなかった。しかし、花マルと木元がお互い、さらに成長していくのに必要なライバル同士だと気づき、試合を組むことを決意。喜ぶ花マル、木元であったが、試合を実現させるには、それぞれ監督が課す条件をクリアーしなければならなかった。その条件とは、なんと!?【全206ページ】
新・花マル伝 3
花マルとの練習試合がかかった3人抜き。先輩をすでに2人相手にし、消耗している木元に立ちふさがる第3の男は“リトル・ジャイアント”と恐れられる田棟!!ケガあがりで万全ではないとはいえ、強敵相手に五分の戦いを繰り広げ、結局時間切れ。だが田棟は時間無制限の決着を望み、そのまま戦いは続くのだった。そして浮き腰で技有りを奪われる木元!!万事休すか?そう思われたとき、切り返して袈裟固めに。果たして決着は?【全204ページ】
新・花マル伝 4
麻部台と瀬多学園の練習試合もいよいよ大詰め!花マルと木元による宿命の対決を残すのみとなった。一番の親友であり、常にその背中を追い続けてきたライバルとの対決に、花マルの気合いは熱く高まっていく。大一番の予感に場内が包まれる……。と、そのムードに水を差すように、試合時間を計測する時計が故障してしまう。それを見た花マルは審判に「時間、無制限でやらしてください」と申し出る。白黒はっきりつけてやるという花マルの自信の込められた言葉に、木元は「ヨカよ。どうせお前から一本取るのに4分もいらんからな」と超強気な発言!!そして、いよいよ試合の幕が切って落とされた!【全208ページ】
新・花マル伝 5
2年生となった花マルたちは早速新入部員を募るが、なかなかいい人材がやって来ない。だが入部希望者の中に、ドレッド・ヘアの生意気な1年生が紛れ込んでいた。彼の名前は小野。中学時代に柔道から空手に転向した彼は、入部希望者のふりをして道場破りに来たのだった。花マルは、小野の柔道部入部を懸け、彼との異種格闘技戦に挑むが……。【全206ページ】
新・花マル伝 6
金鷲旗高校大会に向け、打倒氷室の猛特訓に燃える花マル。出稽古で訪れた武専大では、金メダリストの村野を乱取りの末、左背負いで投げ倒してしまう。一方、木元も練習を重ね、大グレードアップを果たす。高校日本一の氷室を、ただひたすらに追うふたりだったが……。【全206ページ】
新・花マル伝 7
参加者総数世界一のスケールを誇る金鷲旗大会、準々決勝。麻部台高校と武道大付属高校の大将戦は、花マルと「白鯨」ベルテソンの対戦となった。170cm、70kgの花マルに対し、ベルテソンは2m、155kgの巨漢。圧倒的な体格差を花マルはいかに克服するのか!?【全206ページ】
新・花マル伝 8
金鷲旗大会を終え、帰省した花マル。久しぶりに実家に帰ると、酒屋だった実家はコンビニになっていて、両親とも老けこんだように見えた。なんとなく寂しい気持ちになった花マルは、母校・桜丘中学へ。後輩たちは歓迎してくれたが、花マルよりも木元の方が気になるようだった。そんな花マルの前に、突然初恋の人・永野久美子が現れる。【全206ページ】
新・花マル伝 9
アランには敗れた花マルだが、世界王者を相手にいい試合ができたことで、ますますやる気がみなぎってきた。一方、ライバルの木元は「来年の“高校選手権”よりも“リアル・ワールド・チャンピオンシップ”を目指す」と宣言した。このリアル・ワールド・チャンピオンシップというのは、参加30か国から選ばれた計90人(各国代表3人)の無差別級選手たちが、真の柔道世界一を競う大会だ。この国内予選に、優勝の大本命・篠山をはじめとする有力社会人選手に混じって、木元、田棟、氷室の高校生トリオもノミネートされた。自分が取り残されてしまったことに、大いなる焦りを感じる花マル。だが不調の氷室は出場を辞退し、代わって花マルが推薦される。念願の出場がかなった花マルだが、抽選の結果、大会1回戦でいきなり篠山に当たってしまう…。【全204ページ】
新・花マル伝 10
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)1回戦で、日本柔道界最強といわれる篠山から大金星をあげた花マル。だが2回戦の相手は、花マルが「理想のキャプテン」として慕う、桜丘中時代の先輩・斎郷だ。もともと対戦したくない相手のうえ、花マルは斎郷が右腕を傷めているのを知ってしまった。気持ちの優しい花マルは、どこまで勝負に徹しきれるのか?【全204ページ】
新・花マル伝 11
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)国内予選準決勝で木元に敗れた花マルだが、この大会には3位決定戦がある。そしてそれに勝って3位になれば、本大会へ出場できるのだ。その準決勝の相手は、日本柔道界のカリスマといわれるベテラン・小賀。必殺の背負い投げを武器に世界をリードしてきた彼も34歳となり、この大会に引退をかけて臨んでいた。ジュンのくれたお守りを握りしめ、花マルはラストチャンスに挑む!【全206ページ】
新・花マル伝 12
「パリ・セーヌ国際柔道大会」で獲得した金メダルを引っ提げ、花マルは実家へ凱旋帰省。だが新聞に全く記事が載っていないことに、少々ショックを受ける。しかも自分の記事はないのに、木元に関する記事は出ていた。それによると木元は「ドイツ・ライン国際柔道大会」に参加し、花マル同様、優勝していたのだ。しかも山咲と出掛けた初詣で木元本人と出会い、花マルは新たな闘志をかきたてられる。【全206ページ】
新・花マル伝 13
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)。それは参加国数37、各国3人以内の代表が出場し、体重無差別で最強の座を競う、まさに真の柔道世界一決定戦だ。木元、田棟と共に日本代表としてこの大会に出場する花マルは、本番前日の練習会場で多くのライバル達を目の当たりにして、闘志をかき立てられる。中でも花マルの心により一層の火をつけたのは、フランス代表の面々だ。優勝候補のデュマ、パリ・セーヌ大会で決勝を闘ったジューヴェ、そしてもう一人はなんと…!?【全204ページ】
新・花マル伝 14
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)に、日本代表として出場中の花マル。初戦でモンゴルのナルマンドゥに敗れたが、その後3連勝で2位となり、帝王・デュマと決勝トーナメント出場をかけて戦う。だがデュマの壁は厚く、形勢は圧倒的に不利だ。しかもデュマの視線は対戦中にもかかわらず、オール一本勝ちで予選リーグを終え、試合場下に陣取る木元に向けられていた。それを見て闘志をかき立てられた花マルは、反撃を開始する。【全206ページ】
新・花マル伝 15
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)に、日本代表として出場中の花マル。大方の予想を覆し決勝トーナメントに進出した花マルは、2回戦で今大回の最年長選手であるイギリスのピーター・ランドルと対戦する。一進一退の名勝負が続くが、終盤、花マルは得意の背負い投げで技有りを奪った。そしてそのまま、最高の寝技「ラパイッチスペシャル」に入る。花マルの目の前では、ランドルの二人の息子・ショーンとドリーが、父へ必死の応援を続けていた。二人と親しくなっていた花マルは、「タップしてくれ」と願いつつ、涙ながらにランドルへの攻撃を続ける…。【全206ページ】
新・花マル伝 16
ベスト8が出そろったR・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)。準々決勝の花マルの相手は、中国の韓李新(ハン・リーシン)だ。パソコンを駆使する林(リン)コーチが作るデータを重視した「ハイテク柔道」の前に、花マルは苦戦。開始早々、いきなり二つの有効を許してしまう。だが、そこから花マルは「アナログ柔道」で反撃を開始!そんな花マルの柔道を見た韓李新は…。【全206ページ】
新・花マル伝 17
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)、準決勝第1試合。決勝進出を賭けて、花マルとチコの激闘が続く。熱戦に魅了された観客たちは一斉に総立ちとなり、敵味方の区別なく両者に大声援を送り始めた。試合を超えて“祭り”と化した、この熱き闘い。残り時間30秒となったところで、花マルはこの試合で初めてのオリジナル背負いをかける。だが、チコはその瞬間を待っていた…!!【全204ページ】
新・花マル伝 18
熱戦が続いたR・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)も、いよいよ決勝戦を残すのみ。勝ち上がったのは、大方の予想を覆して、なんと花マルと木元だった。この二人の決戦を観ようと、会場は超満員に膨れあがる。そのなかで、ジュンは花マルと木元が決勝で対戦することを嬉しく思う反面、「見るのが辛くて、怖い」という思いも抱いていた。そんなジュンに、当日の朝稽古で木元の相手をした田棟は、「花田は、今の木元に1分と持ちはしない」と告げる…!【全224ページ】
新・花マル伝 19
R・W・C(リアル・ワールド・チャンピオンシップ)、決勝戦。木元と花マルとの死闘は続く。残り時間は20秒となり、技有り一つ分リードしている花マルの勝利は目前だ。15秒、13秒、8秒…、時間は刻一刻と過ぎていく。そして残り2秒。最後の力をふりしぼった木元が、跳ね腰をかけた。木元、世紀の逆転優勝なるか…!?【全232ページ】
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